信大付属図書館は、国内有数の山岳関係蔵書「小谷コレクション」(約8千点)のうち、江戸、明治期の和装本や絵地図653点を電子画像化し、図書館ホームページ上で公開を始めた。「近世日本山岳関係データベース」として、見開いた状態で本の全ページや地図の高精細画像を掲載。文章や絵を拡大し、筆遣いや色使いなどを詳しく調べることもできる。 単語を入力したり、時代や「仏教」「紀行」などの分野を選んだりして本を検索する。電子化には、工学部(長野市)の小林一樹助教(33)や信大総合情報センター(松本、長野市)職員らが参加。小林助教が研究する技術で、写真1枚につき、縮尺が違う画像計約5千枚を用意し、拡大しても画像の精度が高い。拡大や次の画像への移動の操作もスムーズという。 下水内郡栄村の江戸中期の生活様式や風土を文と絵で表した「上越秋山紀行」(鈴木牧之(ぼくし))では、秋の収穫後の時期とみられる民家で、いろり