(毎日新聞) JR九州(福岡市)が来春までをめどに「ソニック」などすべての特急列車(観光列車を除く)の客室乗務員廃止を検討していることが、分かった。今秋から一部でなくし、全客室乗務員の2割にあたる50人程度の減員を視野に入れている。廃止により、車内販売もなくなる。 同社は2016年度までの株式上場を目指している。赤字が続く鉄道事業の収益改善のため、人件費を削減するのが狙いだ。乗務廃止する主な特急はほかに「かもめ」「にちりん」「きりしま」。九州新幹線と豪華寝台列車「ななつ星in九州」や、「ゆふいんの森」など観光列車の乗務は継続する。 客室乗務員は約250人いる。ほとんどが女性で1年間の契約社員。博多、鹿児島、大分の3カ所に拠点を置く。大分拠点の廃止も検討しており、グループ企業を含めて異動させる考えだ。 客室乗務員は、車内での案内と、弁当・飲料・土産品などのワゴン販売をしている。車内販売は当初