医療崩壊と言う言葉も旬でなくなったせいか、最近はあんまり聞かれなくなりました。この医療崩壊の言葉ですが、一般には地方の公立病院から医師がいなくなったり、救急での「たらい回し」激増みたいなイメージもありますが、私は本質的にはチト違うと考えています。ましてや大都会の大病院がある日を境にしてバタバタ閉鎖されるとか、ある日突然、医師が神隠しにあったように消えてしまうのでもありません。これも良く使った法則ですが、医療には3つの指標があり、この3つは並立しないとされています。すなわち、 アクセス(医療機関の受診のしやすさ) コスト(国全体で医療に費やす総費用) クオリティ(医療の質) 「グローバル・スタンダード」としては、クオリティは絶対としてコストに応じたアクセスを提供する方式を取っています。そういう中で日本の医療の特徴はアクセスが異常に優れていると言うのがあります。これは海外の医療機関を受診された