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lifeとessayに関するhatayasanのブックマーク (14)

  • 神さまを借りる - 傘をひらいて、空を

    じゃんけんで決める、と教官が言った。はあいと私たちはこたえた。私はそのとき大学生で、ゼミのキックオフミーティングに参加していて、発表の順番や雑用の担当を決めていた。 そのあとの飲み会で、でもどうしてですか、と誰かがたずねた。なんでじゃんけんなんですか、先生が適当に割りふるとか、話しあって決めさせるとか、そういうんじゃなくって。 彼は眉をたがいちがいに動かしてから、偶然がいちばん正しいから、とこたえた。 あのさ、みんな人前で発表するのとかはじめてじゃんか。なるべく遅くにやりたいよね。文献読むのだって先延ばしにしたいだろうし。俺が学部生のときだってそうだったもん。ほかに楽しいこといっぱいあるし、とにかく布団から出たくねえよ、みたいな日もあるし、バイトで稼ぐのがいちばん大事な時期もあるし、だいたい、若いとすぐ変なこと考えてなんか穴っぽいところにはまるんだからさ、あれってなんだろうな、ホルモンバラ

    神さまを借りる - 傘をひらいて、空を
    hatayasan
    hatayasan 2010/10/02
    「偶然の暴力性」
  • 【魚拓】ある個人史の終焉 - after game over

    取得日時: 2007年11月3日 20:52 取得元URL: http://d.hatena.ne.jp/idiotape/20071016/1192538763 ビュー数: 8027 魚拓のみの表示 SHA-256 : 4c0ecd21dc0e2d358cfe01995563124a2570555b5b32ac61c0108c09d57823f3

    【魚拓】ある個人史の終焉 - after game over
    hatayasan
    hatayasan 2009/10/14
    この記事が書かれて2年か。読みたくなったので魚拓をブクマ。
  • イルミネーション

    派遣会社に言われるままにこの町に来て、もう1年半になる。 前の家から通うとすれば、毎日始発終電になってしまうので派遣会社がアパートを借りてくれてそこに住んでいる。 正直ここは何もない街だ。 一応県庁所在地だし、古いお城もある。でも、歴史的な街並みのようなものは、戦争で焼かれたのか、区画整理で無くなったのか、いずれにせよまったくと言っていいほど見当たらない。 皆が憩えるような公園というと、先のお城の周りに少しあるが、城というのは要するに戦闘用の建物なので、その周りもアップダウン、カーブなど多すぎで、のんびり散歩、という雰囲気ではない。 海沿いには釣り公園や海水浴場があって、そういう趣味の人は楽しめるかもしれないが、景色も含めてだれでも憩える、という感じではない。 昔路面電車が走っていたというなんだかやたら広い道路は、かろうじて県都らしいにぎやかさを持っていて、通勤時間帯こそそれなりに渋滞して

    イルミネーション
    hatayasan
    hatayasan 2008/12/31
    自分を抑制しつつ綴られた物憂げな文章。こういう記事が時折アップされるから増田を読んでしまう。
  • 友人の演奏会

    hatayasan
    hatayasan 2008/02/25
    「苦しんだからこそ愛があった。熱く煮えたぎり、渦巻いた後だからこそ、優しい哀しさが、暖かい喪失感があるのだ。それは春風のように心を駆け抜ける。」
  • スタンドインさん - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)

    仕事柄、今をときめく女優さんのCM撮影にかかわることがたまにあります。 私は、戦略と企画を専門とする広告会社のクリエイティブ・ディレクターです。だから、CM制作の流れの中では、コンテづくりまでは大活躍しますが、撮影に入ると、CMディレクター(監督さん)やカメラマンが主役になります。そんな撮影中に私は何をしているかというと、お得意の方といろいろなことをチェックしたり、それをディレクターやプロデューサーに伝えたり、まあ所謂中間管理職的な立場になってしまうんですね。 テレビドラマなんかで、今をときめく女優さんと日常でも仲良くて、ちゃんづけで呼び合う仲みたいな感じに広告会社のプランナーやCDが描かれることがありますが、それは一部の有名クリエーターの話かもしれません(というかそんな人、ほんとにおるんかいな、と思います)。私と同じような普通のプランナーさんやCDさんは、撮影現場では、わりあいドライにビ

    スタンドインさん - ある広告人の告白(あるいは愚痴かもね)
    hatayasan
    hatayasan 2008/02/02
    「スタンドインの女の子に、がんばれよ、今度は主役で会おうな、なんてことを心の中でつぶやくのですが…それって、甘ちゃんのセンチメンタリズムに過ぎないんだろうな、なんて思うんですよね。」
  • sekai-ai.com - sekai ai リソースおよび情報

    hatayasan
    hatayasan 2007/11/26
    「どのアドレス帳にも入れていなかった番号を、私はしっかり憶えていた。「ケータイになってから電話番号を憶えなくなった」って言うけど、一度憶えてしまった番号は簡単には忘れないね。」
  • 普通の女の子の彼女のひじきは溶けていて - うどんこ天気

    二十歳になった時に運転免許をとることにした。自費のため安く上げるために合宿にした。三十万位。私と同じ時に教習を開始した人は十数人。女性は、私と、もう一人の女の子だけだった。女性宿舎の一室を二人で使うことになった。部屋で簡単に自己紹介をした。髪を脱色して色の白い、睫毛がひじきみたいな女の子。雑誌っぽかった。普通の女の子。私とは違うな、と思った。初日が終わって「同期の人にみんなで飲もうって誘ったの」と彼女に誘われた。飲み会になった。彼女は色んな人と話をしていた。私は適当に飲んで、その後「先に帰っていい?」と彼女に聞いた。彼女は「やだー私一人だと浮いちゃうから、やだー」「一緒に居て」と言うので居た。私にはやや苦痛だった。退屈。私にはこのクラスの人達と仲良くする必要がちょっと解らない。クラスって言っても学校じゃないのに…面倒くさいな。でも、彼女とは二三週間ずっと相部屋だし。仕方ない。大人しくしてい

    hatayasan
    hatayasan 2007/11/15
    近いようで遠い、読ませる距離感を覚える文章。
  • 昔話/電車 - イチニクス遊覧日記

    今朝、飲み物を買おうとキオスクを覗き込んで、ふと、隅っこにボンタン飴が並べてあるのに気づいた。まだあるんだな、なんて視線を戻しながら、あの首筋がぞっとする感じを思いだす。 → 子どもの頃、おじいちゃんおばあちゃんの住んでる家に行くとかで、わりと定期的に、母さんと電車で出かけていた時期があった。弟が一緒にいたから、私が小学校に入りたての頃だと思う。 O線の青いシートに並んでいるときは、あちこちを見る余裕があって、楽しかった。立て膝で窓の外を覗く。流れていく町なみ、緑、遠くの煙突が、2、でかいボーリングのピン、空き地の真ん中におかれたマネキン、鉄橋、川、川原で釣りしたり走ったり野球したりの、人人人、そして駅。私が嫌なのは駅だった。駅に着くたびシートに座り直し、母さんの服をつかんだりした。 それでもたまに、母さんは私をおいて、ひとりで電車の外にでていってしまう事があった。今思えば、あれは各駅と

    昔話/電車 - イチニクス遊覧日記
    hatayasan
    hatayasan 2007/11/12
    「プラプラとのんきそうに歩き、時折立ち止まっては何か(たぶん時刻表だろう)見たりしてる。その背中を追いかけながら、もう、はやく走ってよ、と祈った自分の切実さ」
  •  最近 - イチニクス遊覧日記

    日記を書きたいと思っているのだけど、毎日何をしているのかよくわからなくて、結果、最近は思い出話ばかり書いているような気がする。でもまあ、思い出すことというのはわりとたくさんあるし、それを書くのはとても楽しい、というか、思い出すという作業自体が、好きなんだと思うんですけど、そんなとき眉間のあたりをちらちらするのが「何を見ても何かを思い出す」という言葉のことなのだった。 どうやら、ヘミングウェイの短編小説らしい(なのかな?)ということは知っている。ヘミングウェイといえば、マッチョ、というイメージがあり(どこで得たイメージなのか不明)いままで敬遠してたんですが、そろそろ読んだ方がいいのかなぁ、とか考えつつ、 でもほんと、何を見ても何かを思い出すんだよな、と思う。ただ、まったく新しい、初めて見るものというのもたぶんあって、そういうときにはきっと、いつか思い出す何か、が生まれてるんだろうなと思う。…

     最近 - イチニクス遊覧日記
    hatayasan
    hatayasan 2007/11/02
    「そう考えると、初めて見るものっていうのは、もしかすると、個性、なんじゃないかなと思える。」見たものに純粋に感動できる感性がまだ自分のどこかに眠っているだろうか、とふと思った。
  • 友達になった - イチニクス遊覧日記

    大学の卒業制作をやってた頃、彼とはよく編集室の自販機前にあるベンチで顔をあわせた。ちわ、おっす、どう? どうかね、なにとってんだっけ、んー、みたいな会話を、交わしたり交わさなかったりで話題はすぐになくなり、缶コーヒー飲んだりコンテ直したりしながら、大抵はだまったまま隣に座っていた。じゃ、じゃ、がんばって、そっちも。 共通の友人は多く居たものの、私たちはちっとも仲良くなかった。それまで、とくに話す事もなかったし、彼も私も、たぶんお互いに興味がなかったのだと思う。 それなのに、なぜこんなに覚えているのかというと、それは卒業式の後の飲み会でのことが、とても印象的だったからだ。 → 学科全体の飲み会はなぜかホテルの立パーティだった。夜景のきれいな、って感じの、うわついた雰囲気の中、写真とったり、連絡先交換したり、とか、たいして仲良い間柄でない人も、握手をかわし、笑顔でおめでとうを言い合ったりして

    友達になった - イチニクス遊覧日記
    hatayasan
    hatayasan 2007/11/01
    「言葉にして出すことを諦めない執着心のようなものが、うれしくて、そしてふいに「おれ、こういう話ができるってことですげーたすかってんだよね」って彼が言ったのに、思わずなきそうになった。」
  • のんびり妻の育児日記

    hatayasan
    hatayasan 2007/07/20
    かつて話題になったテキストサイト? 司法試験受験生の妻、というのを前面に出している。
  • hxxk.jp - Dear my friend

    hatayasan
    hatayasan 2006/07/20
    「これからもあの頃のような楽しさを共有していけるかな ? これまでと比べて、実現するにはハードルがいくつか増えるかもしれないけど」花火の季節が近づくとふと思い出す友人、いまどうしているのだろうか
  • みんな本当は山に行きたいんだ - S's blog

    性別 男性 都道府県 東京都 自己紹介 20代後半、会社員。神保町周辺に棲息。 夏山縦走、岩沢登攀、雪山、歩き旅、チャリ旅、釣り、べ歩き、18きっぷの旅と色々手を出してます。 写真は今日28日午前中の尾瀬沼と燧ヶ岳。一段と雪解けが進んできました。 土曜の夜、今度尾瀬に行く3人で装備点検&ミーティング&決起集会(飲み)をやってきた。 装備点検では、久々に触るエスパーステントの手触りに、その臭いに、「懐かしいねー」なんて言ったりしていて、ちょっと微笑ましかった(快くテントやコッヘルを貸してくれた現役の人たちに感謝)。 そしてミーティングも無事終わり、一路さくら水産へ。 前から知っていたけれど、この二人が次から次へと飲むわ飲むわ。僕は全く二人のピッチについていけず。そして次から次へとよく喋る喋る。現役時代4年+卒業して4年と知り合ってから計8年経っている同期の新たな一面が

    hatayasan
    hatayasan 2006/06/03
    「山はいつも変わらずそこにある。人が山に対して心を砕き思いを馳せれば、砕いただけ馳せただけの何かはきっと返ってくるだろう。そういう意味では、良くも悪くも、厳しく、そして平等だ。」
  • 本質の本質を理解せずに本質という言葉を使うのが流行してる - 分裂勘違い君劇場

    質」という言葉を、みんな気軽に使う。オイラも含めてね。 そういう自分に気がついて、自己嫌悪に陥った。 いまや、「質」という言葉にかつての重みはない。 質の大安売りだ。デフレだ。 「質を理解した」、と人が感じるとき、人は対象を単純化してとらえている。 人は、整理し、単純化し、要点を取り出すことができていないと、「分かった」という感じはしない。 しかし、質自体が複雑なものごとがある。 質を損なうことなく、整理し、単純化することのできないものごとがある。 たとえば、個別具体的な人間だ。たとえば、個別具体的な社会だ。たとえば、個別具体的な生命だ。たとえば、個別具体的な愛だ。たとえば、個別具体的なソフトウェアシステムだ。たとえば、個別具体的な惑星だ。たとえば、個別具体的な組織だ。 そういうものごとの、「質を理解した」と人が感じるとき、そこには「理解」の衣を着た「誤解」があるだけだ。

    本質の本質を理解せずに本質という言葉を使うのが流行してる - 分裂勘違い君劇場
    hatayasan
    hatayasan 2006/01/24
    「「これが本質だ。」と人々に提示し、人々がそれに納得するとき、本質についての共通理解が得られたわけではない。共通理解ではなく、お互いに都合のよい共通誤解が得られただけだ。」
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