2013年11月に全国劇場公開され、大きな話題を呼んだ高畑勲監督14年ぶりの新作長編『かぐや姫の物語』。日本最古の物語と言われる「竹取物語」を、現代に通じる示唆に富んだストーリーとして再構築するとともに、高畑監督が志す「アニメーションの理想的なかたち」をとことん追求した破格の意欲作でもあった。約8年にも及ぶ制作期間を費やした舞台裏のドラマは、本編に匹敵するほど興味深い。企画から完成まで、高畑監督らと苦楽をともにしてきた西村義明プロデューサーに、たっぷりとお話をうかがった。 PROFILE 西村義明(Nishimura Yoshiaki) プロデューサー。1977年、東京都出身。2002年にスタジオジブリ入社。『ハウルの動く城』『ゲド戦記』『崖の上のポニョ』の宣伝に参加後、『かぐや姫の物語』プロデューサーに就任。ドキュメンタリー映画『夢と狂気の王国』にも出演している。 取材日/2013年11