主観が入った文章を目的に応じて書き分ける ここでは、ビジネス文章以外をとりあげよう。ビジネス文章は、自社利益の追求を目的とするから大きくはブレない。ただし、いわゆるオピニオン文章の場合は、書き手の自由度がぐっと増す。 ただ、ぼくはあくまでも文章は、読み手を主体として考えるべきと思っている。これからはぼくの例文をもとに、読み手を意識し「型」を使った文章について見ていこう。 まずはこんなシチュエーションから文章を書く場合だ。 この前、あるセミナーを受講した。セミナールームに行くと、会場の外まで受講者があふれていた。すごい人だな、と思ったけれど、なんてことはない、受付の女性が新人だったようでモタモタしていた。受講者の名前を聞いて、チェックして、資料を渡して、席を指示する。それだけなのに、ひたすら遅い。受講者から「領収書はどうなった」と訊かれ、あとで対応すればいいものを、誰かを呼びにいって、受付を
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