打診、依頼、折衝、調整――。仕事でもプライベートでも、人生は交渉の連続です。人とのあらゆるコミュニケーションにおいて、自分と相手との関係や求める条件などを加味して、一定の落としどころへ向けて決着していく。そんな交渉を有利に進めるにはどうしたらいいでしょうか。 拙著『本当に賢い人の丸くおさめる交渉術』でも述べていますが、相手を打ち負かして自分だけが勝つ交渉は本当にいい交渉ではありません。相手の恨みを買ってしまうからです。「人間は感情の動物である」という言葉を聞いたことがあるでしょう。これは言い換えると「人間は合理性だけでは動かない」ということを意味します。 交渉相手に同じ条件を伝えたとしても、相手に悪感情をもたれると交渉は難航しますし、相手に気持ち良くなってもらえれば合意に近づくことができます。どのような条件を出すかという「伝える内容」よりも、どのようにその条件を伝えるかという「伝え方」の方
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