「何か、我々IT技術者にできることはないか」---東日本大震災やそれに続く原子力発電所の事故、計画停電のさなか、ボランティアで立ち上がった技術者たちがいる。日本中が混乱に陥っていた時期にもかかわらず、数多くのWebサイトやスマートフォンのアプリケーションが、被災者や復興を支援するために開発された。 そのひとつが震災や復興関連情報を集めた「sinsai.info」だ(写真1)。sinsai.infoは3月11日、東日本大震災発生後4時間足らずで開設された。被害状況や避難所、安否情報や雇用情報など現在までに1万件以上の情報が登録されており、地図上で情報の位置を見ながら閲覧できる。アクセスするユーザーは月間50万以上。250人以上のボランティアが登録している。 sinsai.infoはなぜこのように短時間で開設できたのか。そして多くの人々の力を結集できたのか。 震災後4時間足らずで開設 3月11
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