東京大学名誉教授で、執筆活動も盛んな医学博士・養老孟司氏。白内障手術での入院中、『ライフスパン』という翻訳本を読んでいました。著者はハーバード大学教授・老化の研究者であるシンクレアで、内容は「簡単な薬を飲むだけで若返りは可能で、寿命はどこまで延ばせるかわからない」というものなのですが…。同氏が「若返りの研究」「新しい科学技術」について解説します。 ※本連載は、書籍『養老先生、病院へ行く』(エクスナレッジ)より一部を抜粋・再編集したものです。 【関連記事】養老孟司「なんだか元気がない」…診断で発覚したまさかの病名 「老化は防げる」…日本で受け入れられるのは何年後か 『ライフスパン』によれば、老化は病気で、だから治療して若返らせることが可能だという理屈です。 私は心筋梗塞で入院しましたが、これは血管の老化による病気です。再発する可能性もありますし、同じ血管の病気である脳卒中を起こす可能性も高い
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