そのときの内容を記します。 その後に以前開業間もないころにやった講演会の内容も記します。3年前とは基本的な考え方は変わっていないものの、 多少違ってきています。 以前はADHDスペクトラムと自閉症スペクトラムはその原因である大脳皮質の未発達或いは機能不全の部分が異なっているのであるから合併することは妥当性が高い、と考えていましたが、 現在は治療法選択の観点から、発達障害に共通の抑制機能障害と刺激過敏性に自閉的認知特性を伴うものを自閉症スペクトラム、伴わないものをADHDスペクトラムと判断すべきではないかと考えるようになっています。 ADHDスペクトラムは薬物療法のみで適応障害が軽減しやすく、自閉症スペクトラムは薬物療法では衝動性や刺激過敏性、パニック発作、フラッシュバック、気分変動などはコントロールできるものの常同性に起因するメタ表象機能障害によって生ずる適応障害はコントロールすることが困