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ブックマーク / kasasora.hatenablog.com (2)

  • 傘をひらいて、空を

    ちょっと自慢話を聞いてもらえませんか。 このあいだ、○○さんと仕事したんです。ええそうです、よくご存知ですね、そんなに知名度はないんだけど、僕は昔からとても好きで、彼の書いたものはすべて読んでいます。雑誌に少し書いただけのものも追っている。若いころには「こういうのって恋愛みたいなもので、そのうち醒めるんだろうな」と思ってたんですけど、いまだに好きです。 他にも好きな作家はいるけれど、そういう感情がずっと続いたことはないな。○○さんが特別なんだ。 そうですか、あなたも○○さんの著作を読んでいらっしゃいますか、嬉しいなあ。 いや、業で○○さんのを担当したのではないんです。僕は編集者ではありますが、会社では違う分野のを作っていて、○○さんは、うちの会社で書かれている方ではないですし、接点はないんです。○○さんとした仕事は、いわば課外活動です。うちの会社は副業OKでして、外でを作ってもかま

    傘をひらいて、空を
    heis101
    heis101 2010/10/05
    なかなかのαブロガーぶり。
  • 人生が訪れる日 - 傘をひらいて、空を

    彼女は生まれてから今までずっと住んでいる家と、そこから徒歩十分のところにあるペットショップを往復して暮らしている。ペットショップは彼女の両親が所有する建物の一階に入っている。住宅街にある小さい店だ。 小さいから犬ややハムスターのほかに少しの熱帯魚も置いてある。家庭用の水槽がひとつきり、彼女がアルバイトのようなかたちで店番を始めた十五年前から数えて十匹しか売れていない。私が飼ってるペットみたいだと彼女は思う。 犬やは彼女のペットみたいではない。それらはいつも子どもで、いつもいなくなる。いなくなる時期が遅くなればなれば値引きに値引きを重ねて、ゼロになる。 彼女は大学を出てすぐにペットショップで働きはじめた。母親と交代だ。父親は会社員で、ペットショップには興味がないように見える。彼女は毎朝六時三十分までにベッドを出る。母親と分担している家事を済ませ、八時四十分までに自宅を出て九時前にペットシ

    人生が訪れる日 - 傘をひらいて、空を
    heis101
    heis101 2010/10/05
    きわめて示唆的。いろいろな方向への潜在需要を一挙に掘り起こしているように見える。
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