【ワシントン=勝田敏彦】米国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)は21日、子どもに対する新型の豚インフルエンザワクチンの初期の臨床試験(治験)結果を発表した。10〜17歳の子どもの多くでは1回分の接種で十分な免疫が得られたとする一方、3〜9歳では36%、生後6カ月以上3歳未満では25%しか十分な免疫反応が見られなかった。 会見したNIAIDのアンソニー・ファウチ所長は「これまでどんな病気にかかったかによるが、この子たちには2回接種が必要になる」と述べた。 今回発表された治験で使われた製品は、仏サノフィ・アベンティスが製造。免疫補助剤は添加されていない。 ファウチ所長によると、重症化リスクが特に高い妊婦に対する治験結果は10月末に出る見通し。