ベリーベリーインタレスティング。 数学がこんなに面白く描かれている小説は久しぶりだ。博士の愛した数式以来だ。 さわやかな読了感。無限の大きさに大小があるなんて!幾何学の基礎となる公準が成り立つ世界、成り立たない世界、そのどちらもが成立しうること。 どちらの世界に今我々は生きているのか?それはどちらを「信じる」のか?という問いを意味し、ひいては宗教など、「何を信じて生きるのか?」という問いにまで発展する。 ただの数字の世界だけの話だと思ったら大間違い。数学に興味を持てない人にこそ読んでほしい一作。