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2024年3月31日のブックマーク (4件)

  • <書評>『吉田松陰の生涯 猪突(ちょとつ)猛進の三〇年』米原謙 著:東京新聞 TOKYO Web

    歴史上の人物の評価は時代とともに変化する。研究の進展からだけでなく、時代の価値観の変化も一因だ。そもそも松陰や松下村塾の評価は生前にも揺れており、罪人として忌避する者がいる一方、出世につながると接近する者もいた。 著者は、松陰をいたずらに顕彰も批判もせず、淡々と史料を突き合わせ、思索し行動し苦悩する松陰の実像に迫っていく。そこからかえって時代が、人々が、松陰に何を仮託したのかも見えてくる。 吉田松陰が傾倒した水戸学は来、尊王と同時に武家政権の君臣秩序も重んじていた。しかし『孟子』に影響を受けた松陰はより先鋭化していく。また、民政の重要性を認識したものの、華夷思想を抜け出すことは生涯なかった。

    <書評>『吉田松陰の生涯 猪突(ちょとつ)猛進の三〇年』米原謙 著:東京新聞 TOKYO Web
    hharunaga
    hharunaga 2024/03/31
    「米国艦隊に開国を強制された武士たちの屈辱と劣等感はサムライ魂を呼び覚まし、高揚するナショナリズムは、日本近代化の推進力になった。だがそれが破綻に至る戦争への道筋を用意したことも否めない」
  • <書評>『福澤諭吉 幻の国・日本の創生』池田浩士 著:東京新聞 TOKYO Web

    著者は中学から約15年にわたり、福澤諭吉が創設した学び舎(や)で過ごした。戦後日が高度経済成長を遂げ、日米安保体制の確立へと進む時代だが、安保闘争に加わった著者は、学内で福澤の精神を説く教員に噓(うそ)を嗅ぎとる。軍事立国と戦争国家への近代化を歩み出す幕末維新期に遡(さかのぼ)り、福澤の言動を追う著者の問題意識はここに生まれた。「日の創生」を追究するライフワークの結晶が書である。 福澤が説く新しい文明の核心には、不分明にされてきた死角がある。たとえば自由民権論者の誰もが唱えた天賦人権など実は存在しなかった。それは所与のものではなく、その欠如や不自由を痛感する人びとが、不断の努力で、いまだない現実を獲得しようとする変革である。だが福澤は全ての変革を恐れ、阻止する論客へと姿を変えていった。 書は、汗牛充棟の観がある福澤研究や評論とはおよそ様相を異にする内容だ。福澤と「じかに向き合う」た

    <書評>『福澤諭吉 幻の国・日本の創生』池田浩士 著:東京新聞 TOKYO Web
    hharunaga
    hharunaga 2024/03/31
    “「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」…の福澤は、…学問の有無によって貴賤(きせん)上下の差別をする姿を見せる。…人民の責務を述べ、異論を抑えようとする高圧的な姿である”。評:米田綱路。
  • <書評>『おかしゅうて、やがてかなしき 映画監督・岡本喜八と戦中派の肖像』前田啓介 著:東京新聞 TOKYO Web

    映画『ああ爆弾』や『江分利満(えぶりまん)氏の優雅な生活』は、公開から約60年を経た今も、愕然(がくぜん)とするほど面白い。 監督の岡喜八(1924~2005年)は、しばしば豊橋陸軍予備士官学校で爆撃を受けた経験を語った。手足を吹き飛ばされたり、頸(けい)動脈から血を噴き出したりする者のなか、生存者はわずか3人。ここで強烈に死を意識したことが、数々の戦争映画を手がける原点になったという。 書は、21歳で敗戦を迎えるまでの喜八の経歴をたどり、その経験や心情が、後の監督作品にいかに反映されたかを読み解く。徴兵検査が11月末日の満年齢を基準に実施されたために、2月生まれの喜八は、多くの同級生よりも入営が遅れた。沖縄やフィリピンで多くの戦死者を出した世代と、土決戦要員とされて戦死者が比較的少なかった世代とが、ここで分かれた。生死は紙一重だという意識が、『肉弾』や『日のいちばん長い日』などで

    <書評>『おかしゅうて、やがてかなしき 映画監督・岡本喜八と戦中派の肖像』前田啓介 著:東京新聞 TOKYO Web
    hharunaga
    hharunaga 2024/03/31
    “戦争の恐怖や非人間性をくり返し描いた一方で、中国の戦場を舞台に西部劇のような娯楽作『独立愚連隊』を撮り…。「戦中派」にとって、…反戦も好戦も、心情的にはどちらも真なのだ”
  • 乃木坂46、ヘアメイクが早いメンバーは?先輩と“髪型被り”することも - モデルプレス

    この日は「乃木坂46裏側公開!セルフパパラッチ」と題し、メンバーが自宅や楽屋などで自撮りした動画を公開。井上和と伊藤理々杏がライブ前のヘアセットや髪型についての動画を公開したことから、MCのバカリズムが「髪型って皆さん自分でライブの当日に決めるんですか?ヘアメイクが一番早い人って誰ですか?」と質問。すると5期生の一ノ瀬美空、五百城茉央、川崎桜(※「崎」は正式には「たつさき」)、池田瑛紗の4人が挙手した。

    乃木坂46、ヘアメイクが早いメンバーは?先輩と“髪型被り”することも - モデルプレス
    hharunaga
    hharunaga 2024/03/31
    『バズリズム02』3/29放送分。髪型が被った時は、後になった自分の方が変えると、先輩の伊藤理々杏が言っていた点も記事にした方が良かったですね。あと、中村麗乃は舞台のため欠席か? 残念。