湖面に浮かぶ10万平米の布や、連続制作時間96時間の絵画、2万1120メートルものテープでできた空間......これらはすべてアーティストたちによって実際に実現された作品だ。六本木の21_21 DESIGN SIGHTで6月23日から始まる、その名も「そこまでやるか 壮大なプロジェクト展」では、このような想像を絶する壮大な8つのプロジェクトが紹介される。 本展をディレクションしたのは、建築やアートの分野でライターとして活動する青野尚子。きっかけは「2016年にイタリアのイセオ湖で行われたクリストとジャンヌ=クロードによる《フローティング・ピアーズ》だった」という。同作は、これまで主に布によって景観を買える作品を多数手がけてきたクリストとジャンヌ=クロードが、湖面に3キロメートルにわたる黄色の布を浮かべたもので、人々が実際にその上を歩くことができることで大きな注目を集めた。 これを出発点とす