掲示板で、面白そうな二冊の著書があるという指摘があったので、早速取り寄せて読んでみた。 黒田勝弘“日本離れ”できない韓国(二〇〇六年七月) 澤田克己「脱日」する韓国―隣国が日本を捨てる日(二〇〇六年七月) 産経新聞ソウル支局長と毎日新聞ソウル特派員(元)の韓国本だ。 かたや「韓国通」として確固たる地位を築いた人と、かやた30代の若手ジャーナリスト。 それが、真っ向対立するタイトルをほぼ同時期に出版したことになる。 なかなか興味深い現象ではある。 では、この二つ、どっちが今の韓国をよく示しているのか。 現在の韓国を語るなら、「脱日」の方が、筆者にはしっくり来る。 それは、韓国で生活していれば、誰でもわかることだ。 ただ、黒田本は、今の話というより、昔話が中心。 皇室の話とか、満州と韓国人の話とか、それなりに面白い。 黒田本は、表題と中身がかなりずれてるので、両者を並べ