池上 彰(いけがみ・あきら) ジャーナリスト。1950年生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業後、NHK入局。社会部記者として経験を積んだ後、報道局記者主幹に。94年4月から11年間「週刊こどもニュース」のお父さん役として、様々なニュースを解説して人気に。2005年3月NHKを退局、フリージャーナリストとして、テレビ、新聞、雑誌、書籍など幅広いメディアで活躍中。2012年4月より、東京工業大学大リベラルアーツセンター教授として東工大生に「教養」を教えます。主な著書に『伝える力』(PHPビジネス新書)、『知らないと恥をかく世界の大問題』(角川SSC新書)、『そうだったのか! 現代史』(集英社)など多数。(写真:大槻 純一、以下同) 池上:東京工業大学では、理系の学生たち向けの教養教育を充実させるために、リベラルアーツセンターをつくりました。私は、このリベラルアーツセンターに招かれ、2012年4月か
結婚や出産を機に仕事を辞めた女性の再就職や起業を大学が支援するプロジェクトが、高い就職率を挙げている。就職に直結する資格が取得できるわけでも、熱心な就職先の斡旋(あっせん)があるわけでもないが、「学び直す」という行為を通じ、参加者自身が子育てや家事に追われる中で見失っていた自信を取り戻し、成功を引き寄せているようだ。(佐々木詩) ◆出張もこなす 「仕事ができることがうれしくて仕方ないんです」。充電器などの輸入、販売「ワンゲイン」(大阪市浪速区)で働く岸田真由子さん(40)は笑顔で話す。岸田さんは10歳の息子の母親。6年間、専業主婦として子育てと家事に追われていたが、関西学院大学(兵庫県西宮市)の女性のための再就職支援事業「ハッピーキャリアプログラム」に参加したことがきっかけで就職した。 現在は午前9時半から午後3時半までの短時間勤務という形で、営業担当として働く毎日。ときには出張もこなす。
筆者は2012年、大阪府立大学と大阪市立大学の統合の検討作業に参加した。また大阪市立大学の経営審議会委員としても大学経営のあり方を考えた。大学経営の課題については専任教員の端くれとして一応わかっているつもりだった。しかし今回、設置者(知事、市長)に対して改革を助言する立場から実態を分析してみると、大阪の2つの公立大学にとどまらない全国の大学に共通する難しい課題の存在に気づいた。 大学改革の障害は何か? 政治家や財界人は国立をはじめとする大学の自律改革の遅さを指摘する。またその原因として、しばしば文部科学省や現場教員の保守性がやり玉に挙げられる。だが教員の多くは「今のままではよくない」と考えている。文科省も決して保守的ではない。だが大学改革は確かに遅々として進まない。いったい何が障害なのか。 筆者は3つの大きな障害があると考える。第1は「学部あって大学なし」という経営ガバナンスの問題。第2は
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く