内閣府が3月19日に公表した推計によると、2010年に卒業した大学生・大学院生の52%が、就職できなかったり、就職から3年以内に離職したという。 雇用のミスマッチ――。 志望する業界や職種で働けない。あるいは、就職したとしても想像していた仕事とのギャップに悩み、辞めてしまう。 多額の経費をかけて採用し、さらにカネを投じて育てた社員の離脱は、企業にとっても個人にとっても不幸な事態だ。 新卒一括採用という日本独特の採用システムに批判が集まる。1つの狭き門に向かって一斉に挑戦するさまは、受験システムに慣れた日本人には分かりやすく、企業にとっても採用と育成のタームをパターン化できるから効率的だろう。ただ、その一括採用にも変化が出てきた。 ユニクロを展開するファーストリテイリングが在学中から応募できる通年採用の仕組みを導入。ワークスアプリケーションズは、優秀なインターンシップの学生に最長5年有効な入