集団的自衛権、日米で中国抑止狙う インタビューに答える守屋武昌・元防衛事務次官【時事通信社】 安倍政権が集団的自衛権行使を容認する閣議決定を急いだのはなぜか。守屋武昌・元防衛事務次官は時事通信のインタビューに答え、東・南シナ海への海洋進出を図る中国の軍事行動を抑止する狙いがあると指摘。「日米防衛協力のための指針」(ガイドライン)の再改定を求める米国は、「憲法改正を待っていたら対中国で間に合わない」と判断しているとの見方を示した。発言要旨は次の通り。 -今回の閣議決定をどう評価するか。 安倍晋三首相は政権を担った当初、憲法改正に意欲を示していたが、昨秋以降、唐突に特定秘密保護法成立を目指し、その後、憲法解釈見直しによる集団的自衛権行使の議論を急がせた。政府筋の話として「日米両政府が年末までのガイドライン再改定を進めている」と報道で知り、「首相が憲法改正を思いとどまったのはこれか」と思った。自