統計検定 統計教育の推進と質保証で人材育成 「我が国では欧米等と比較し、データ分析のスキルを有する人材や統計科学を専攻する人材が極めて少なく、我が国の多くの民間企業が情報通信分野の人材不足を感じており、危機的な状況にある」 これは、2015年6月に閣議決定された「科学技術イノベーション総合戦略2015」の中の「重点的に取り組むべき課題」に示された一文である。統計科学の教育の遅れのため、ビッグデータを扱う人材が不足していることは事実で、米国統計学会会員数の1万8000人に対して、日本統計学会会員数が1500人と10分の1以下であることからも推察される。 近年、米国では統計科学やデータサイエンスの人材育成に力を入れており、統計学専攻の学士・修士が1990年代に比べて4倍と急増している。しかしながら、まだまだ需要に追いつかないということが指摘されている(AMSTAT NEWS 2015年10月1