現在、日本で起こっているジョブ型への移行に関する議論では、ジョブディスクリプションを明確にするために決められた以外の仕事をしなくなる、未経験の新卒採用をしないため若年失業率が上がるなど、批判や懸念が多いのは事実である。しかし、「ジョブ型の本来の姿に照らすと、さまざまな誤解もある」と、マーサー ジャパンの取締役執行役員の白井正人氏は話す。 『Works』は「人事が変われば、社会が変わる」を提唱する人事プロフェッショナルのための研究雑誌です。 本記事は『Works』164号(2021年2月発行)「欧米のジョブ型の本質とは。大学との関係を探る」より「雇用管理:ジョブ型とはジョブを定義することではない “人の出入り”前提の競争原理の働くエコシステムだ」を一部編集の上、転載したものです。 市場でジョブを介して個人と会社が取引する まず、ジョブ型について、「日本企業のなかには、ジョブディスクリプション
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