プレプリントは、正式な論文として発表される前段階の原稿を、一般に指します。インターネットの普及により、こうしたラフ原稿を公開・共有するためのサイト(いわゆる「プレプリントサーバー」)が発達し、これを利用する研究者が増えました。高エネ物理学分野において1991年に立ち上げられたarXiv(「アーカイブ」と読む)が草分け的存在な存在でしたが、その速報性の観点から、多くの分野で同様のプレプリントサーバーが立ち上がり、また一部には、国や地域単位でプレプリントサーバーを立ち上げる事例も見られます。 [physics central] (2020.7.28) arXiv-ing the History of Preprints in Physics" [mihoチャネル] (2018.6.28) アフリカ専用プレプリントリポジトリ、AfricArxiv始動 一方、「プレプリント」はあくまでも、査読前の
新型コロナウイルスの感染拡大は大学にとって大きな影響を及ぼしたが、国境が閉ざされ人的往来ができなくなった状況で外国人留学生は窮地に追いやられた。日本では留学生の新規受け入れのためのビザの発給を原則的に停止した。感染者数が落ち着いた昨秋には、国費留学生についてはビザ発給を再開し、順次それを拡大していく方針が政府から示された。しかしオミクロン株の拡大によってそれも間もなく撤回された。 筆者が国際センター長を務める南山大学でも、2020年4月に入学して以来一度も渡日できないままオンライン授業のみで学生生活を送っている留学生がいる。他方、多くの国で留学生の渡航を再開しており、アメリカもその一つである1。アメリカでは、学位取得のための留学生のみならず交換留学生へも門戸を開いた。その結果、南山大学では2021年秋からアメリカの協定校に送り出しが可能になっているものの、依然としてアメリカからの留学生を渡
専門職大学・専門職短期大学は、55年ぶりの新たな高等教育制度として2019年にスタートした。 なぜ専門職大学という制度が作られたのか、その背景、そして専門職大学の目的・役割や意義などについて、文部科学省高等教育局専門教育課 村本定則課長補佐、神藤規宏専門職大学係長のお二人にお話を伺いました。 専門職大学制度設立の背景 終身雇用が前提であったときは企業で人材育成ができましたが、企業も即戦力を求めるようになってきています。このような状況のなか、専門的な職業教育を行い、さらに社会の変化に対応できる人材を養成する教育を制度的に担保した新たな大学を作ろうということで、専門職大学が制度化されたのです。 専門職大学での学びの特徴 専門職大学は、理論と実践の両方を学ぶことに特徴があります。専門職大学の特徴は、文部科学省のホームページでも詳しく紹介していますが、大きく4つにまとめられます。1つ目として、実習
国立大学などの連携の形が多様化している。オンライン授業で学生の行き来が問題なくなり、単位互換など教育での効果向上が期待される。一般社団法人を活用した新制度も教育や管理運営での協力を後押しする。各大学の特色に合わせ、地域に貢献する視点で進めてほしい。 単位互換は学生が他大学の科目を履修し、それを自大学の単位に認める制度で珍しくはない。しかし学位授与をする立場で、卒業に必要な単位分は単独で開設するのが前提のため、大学側の負担減には直結しない。受講のための移動の手間も大きく、学生の利用は一部に限られていた。 しかし新型コロナウイルス感染症対応で一般的になったオンライン授業で、移動の問題は解消される。自大学にない魅力的な科目を、他大学で学ぶ学生は増えてくるだろう。 加えて近年、自校に同様の科目が開設されていなくても、他大学での科目を単位認定できる「連携開設科目」の仕組みが動いている。国公私立を問わ
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