関西の私立大は2月、本格的な入試シーズンを迎える。大手予備校の分析では、難関大志望者と浪人回避で推薦入試などで早めに進学先を決めたい層の二極化が今季も顕著という。実学志向で医学部や情報系学部の人気は依然として高い。社会的には「ウィズコロナ」が浸透しつつあるが、受験生の選択に影響はあるのだろうか。 大手予備校・河合塾によると、国公立と私立を合わせた2023年度の大学進学希望者推計は約64万人で、前年度の約65万人からほぼ横ばいだ。山田浩平・近畿営業部上席調査役は「18歳人口は減っているが、進学希望率は増えているので微減にとどまっている」と説明する。 学部選択では、全国の傾向と同じく関西でも医学系や情報系に人気が集まる。22年夏の河合塾の全国模試から推計すると、近畿の私立大への志願者数はほぼ前年通りだが、医学部医学科は30%増、情報系学部は15%増と予想されている。 上位校は堅調見通し 難易度