大学では一般的な講義とは別に、教員のもとに少人数の学生が集まり同じ研究テーマに取り組むゼミ(ゼミナール)がある。学生にとってゼミ選択のポイントは、研究テーマや教員にもよるだろうし、就職に有利か、単位が取りやすいかなど、実利的な側面から選ぶ学生もいるだろう。 以前は、ゼミの後に開催される飲み会や、集中的に研究に取り組むゼミ合宿を楽しみにしていたという学生も少なくなかった。ところが、そんなイメージは過去のものになりつつあるのかもしれない。現役大学生たちのなかには、ゼミを選ぶ際の基準として「飲み会がないゼミ」「合宿をしないゼミ」を挙げる人も多いようだ。いったいどういうことか、ゼミ選びを前にした現役大学生たちの本音を聞いた。 「仲良しごっこ」のゼミには入りたくない 今年の春、九州から東京に上京してきた男性・Aさん(18歳)は、現在、私立大学の経済学部の1年生だ。将来のゼミ選びについて、次のように考