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ブックマーク / masays.hatenadiary.org (44)

  • コンテンツ産業とひとくくりにしてはいけないこと - 感量主導 ~ led by passion ~

    mhattaさんというか、いわゆる八田さんが「アーティストのビジネスモデル」というコラムを書いていらっしゃる。なかなか含蓄が深いのでご一読あれ。 ただ、そこで指摘されていること自体は、コンテンツ産業の現場では周知のことである。小規模なファンコミュニティを構築して安定的なビジネスを作り、そしていつの日か大ヒットを目指す。この「大ヒットを目指す」というのはあってもなくてもいいのであって、少なくともアーティストのインセンティブ、モチベーションということなら、それが金銭的な大ボーナスを意味しなくても、有名になりさえすればよいというのかもしれない。こうした考え方は、特にシンガーソングライターの世界ではむしろ、経営の王道でもある。 レコード産業*1の構造調整は90年代後半から10年弱続いた。その間に、市場規模は前世紀の約6割ほどにまで収縮した*2。iTunesStoreが有料配信の道を開いたが、それは

    コンテンツ産業とひとくくりにしてはいけないこと - 感量主導 ~ led by passion ~
    himagine_no9
    himagine_no9 2009/11/05
    そこで「映画」を特別視するところに違和感。あれも大きく捉えれば「演技」を固定化したもので、レコードに対するライヴの位置づけにあるのは「演劇」なのではないか。
  • 公取がJASRACへ排除措置命令をだすとか - 感量主導 ~ led by passion ~

    公取がJASRACへテレビ局との包括契約について排除措置命令を出すという報道がそこかしこであった。うーん、なやむなぁ、これ。 JASRACの問題を考える時に、著作権等管理法の制定と統一データベース問題の矛盾というやつは避けて通れない。つまり、片方で市場経済の時代なんで競争だよねといって著作権法の指定により特別な地位を有していたJASRACが競争状態に置かれたわけだが、他方では同時にインターネットの普及によってむしろあるコンテンツがどこにあるかキチンと分からなければならないので統一的なデータベースの必要性が強まったということだ。言い方を変えれば、時代がJASRACを要請していた時に、別の理由でJASRACを解体したと。しかも市場支配率はそのままという、相当中途半端な方法でだ*1。 少なくとも、JASRACがその特別な地位を持っていた時代に結んだ包括契約を法的に問題視されるというのは少し驚きだ

    公取がJASRACへ排除措置命令をだすとか - 感量主導 ~ led by passion ~
  • 角川がYouTubeから得た1000万円は高いか安いか - 感量主導 ~ led by passion ~

    anime!anime!が報じているのだが、角川グループがYouTubeから1000万円/月の広告費を得られるようになったという。まさにご同慶の至りなのだが、さて、これは高いか安いか。 公開しているアニメ作品*1の量を考えると、その総収入がこれでは、安い。安すぎる。全くだめだ。 だが、実はこれがあまりダメでもないという見方もある。それは今のマニア向けアニメのビジネスモデルのせいだ。 今のマニア向けアニメのビジネスモデルは、放送(公開視聴といってもいいか)では全く収入が発生せず、それどころかテレビ局に広告費を払っている*2くらいだ。収入は関連グッズやDVD販売収入ということになる。 もし、YouTubeでの公開がテレビ放送に取って代わるものであるなら、この1000万円は偉大なる収入である。すばらしい。 だが、もしこのYouTubeでの収入がDVD販売収入と競合するものなら、この1000万円と

    角川がYouTubeから得た1000万円は高いか安いか - 感量主導 ~ led by passion ~
  • GRACENOTEの仕事とテレビの時代の終わり(?)(CES、その1) - 感量主導 ~ led by passion ~

    某団体の調査でCESに来ている。3年ぶりのラスベガスだが、そこいら中で中国人がギャンブルに明け暮れる中、スロットの一つもしないでこんな文章を書いている。 CESでGRACENOTEのブースに立ち寄り、責任者と話しをすることができた。GRACENOTEというのは、今、日の著作権団体などが一番使っているコンテンツフィルタだと思う。噂には常々聞いていたが、ホンモノを見る機会がないまま、なんとラスベガスくんだりまで来てようやくホンモノに出会えたわけだ。 GRACENOTEは実は天秤もお世話になっている。iTunesでCDをリッピングしたりすると自動的にアルバム名や曲名を引っ張ってくれる、あのデータベースだ。もともとは利用者が自発的に寄せてくれた情報のようだが、それが今では商用利用もできる楽曲マッチングデータベースになった。どんな曲でも、そのうち3秒分がサンプルとして取り出せれば、曲名とアルバム名

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  • PCの時代の終わり、なんだろうね(CES、その2) - 感量主導 ~ led by passion ~

    CESを見ていて一つ気がついたことがある。それは、ConsumerElectricShowだからかもしれないが、PCがコンテンツ視聴デバイスとしてみなされなくなったことである。 3年前までは、PCの存在感はとても大きかった。新しいグラフィック、新しいチップセットが消費者に素晴らしい体験をくれるものとして展示されていた。今、そうした見方はほとんど無い。映像は、デジタルテレビで見る。PCは無視されるか、せいぜいが家庭内サーバーに映像を貯めるためのゲートウェイとして捉えられているに過ぎない。 昔、アクトビラに至るIPTVを経産省内で提唱するとき、天秤は、PCとNon-PCはデバイスとして全く切り分けるべきだといっていた。そして、PCとNon-PCは、ユーザーがプログラムを「自由に」インストールできるかどうかで区別する*1のだと説明していた。不幸にして、幹部を始めほとんどの人には理解されなかったよ

    PCの時代の終わり、なんだろうね(CES、その2) - 感量主導 ~ led by passion ~
  • ネット法制定への強行突破か、それとも・・・? - 感量主導 ~ led by passion ~

    「デジタル・コンテンツ利用促進協議会」(現時点では仮称。多分、正式名称もそのまま。)の発足総会が明日(9日)、行われる。天秤のところに届いたお誘い紙によれば、そういうことだ。 発起人代表に中山信弘先生を据え、角川HDの角川会長、自民党参議院の世耕議員、スクエニの和田社長とそうそうたる方々を発起人にしており、事務局には西村・あさひ法律事務所ということだから多分事務局長は岩倉先生が立たれるのだろう。メンバー構成を見れば、ネット法を提唱した「デジタル・コンテンツ法有識者フォーラム」の流れを引き継いでいることは明かである。 「協議会」に参加される方は沢山いるだろうと思う*1。天秤の知人も多くいるかもしれない。 事実、天秤自身、入ることにやぶさかではなかった。そもそも「国際的な制度間競争に打ち勝つ」という趣旨は結構なことであり、「趣旨に賛同する方は参加されたい」ということだから、こちらの姿勢も柔軟に

    ネット法制定への強行突破か、それとも・・・? - 感量主導 ~ led by passion ~
    himagine_no9
    himagine_no9 2008/09/09
    「今ひとつネット法の改善プロセスが見えなかった」。ここに尽きると思う。 / ネット法構想への批判に対するフォーラム側の反論にしても、場当たり的な感じがあった。まず理論武装からやらないと腰砕けになるのでは。
  • 文化審議会でコミケについて語ったこと - 感量主導 ~ led by passion ~

    詳しくは文化庁から議事録が公開されると思うのでそちらをご覧頂くとして、予告通り日(27日)、コミケについて語ってきた。 天秤の主張の基ラインは、<コミケは産業基盤の一部でもある/コミケでの二次創作は著作権フリーだけの素材では成立し得ない/二次創作はその維持のために開放されるべきである/昨今の知財意識の高まりから二次創作者の萎縮効果を防ぐには「阿吽の呼吸」だけでなく何らかのルール定立が要る/ただしルールのあり方は著作権法改正よりは契約法や権利者の事前メッセージなど二次的でソフトな手法がよい>ということで相変わらず一貫している*1。 ここで、里中満智子大先生*2から、「コミケと言ってもきちんと『創作』する人は少数で、後は愛情のあまりのパロディ。コミケが全てきちんと『創作』する人の場であるかのように言うのはミスリード。あくまで前者を認めたから権利者はコミケ観を変えたのであって、後者の話はまた

    文化審議会でコミケについて語ったこと - 感量主導 ~ led by passion ~
    himagine_no9
    himagine_no9 2008/09/01
    ただ、保護期間については両論併記で中間整理にまとめるという方向になりそう。その後の議論ってやるのやら‥‥。
  • 自由利用空間ということ - 感量主導 ~ led by passion ~

    25日に報じられたことだが、総務省が著作権料を気にせず既存コンテンツの二次創作作品を使える空間作りを提唱しはじめたようだ。読売新聞などは、これを「サイバー特区」と呼んでいる。使えるコンテンツは著作権者が認めたものだということだから、つまり登録制である。まんま天秤が主張する次世代デジタルコンテンツ制度なので、当然、天秤は賛同する。 ま、あえてツッコミを入れると、登録制なので、別にサイバー特区にする必要はないということだが、これはネーミングテクの範囲内だろう。 もう一つ、ツッコミどころというかなんというか、二次創作の開放にとどまり、デッドコピーへの対策が済んでいないことだ。こっちは結構問題が大きい。 実は、二次創作の開放論ですら敷居は高い*1。だが、デッドコピーの開放論に至っては、二次創作開放慎重派はもちろん、開放積極派から見ても、全くナンセンスだ。理由は単純で、それを認めればコンテンツ産業の

    自由利用空間ということ - 感量主導 ~ led by passion ~
  • NTTの真意はやはりここだったか - 感量主導 ~ led by passion ~

    そんなアクトビラ方式を飲んでまでNTTはNGNを推し進めていく。その一つの理由が、膨らむ固定電話の赤字であることはいうまでもない。 実は、天秤はあるところでNTTの講演を最近聴く機会があった。そこで耳を疑う発表があった。NTTはNGN化にともない、古い回線を巻き取る計画があるというのだ。 ご存じのように、天秤は色々なところでNTTのNGNサービス営業には無理があると言ってきたところだ。そして、NTTには結局、BT同様に、NGNによるコスト低減効果しか残らないのではないか、と指摘してきた。しかし、そこには一つだけ問題があって、それが、NTTはNGNによる古い回線の巻き取りを謳っていないということだった。 もはや矛盾はない。NTTはNGN化によって設備コスト(ランニング、敷設共に)を低減し、固定回線を採算ベースに載せる戦略なのだ。そのためには、市場価値の見えない新サービスを安売りするような戦略

    NTTの真意はやはりここだったか - 感量主導 ~ led by passion ~
  • 次のテレビを巡る迷走は止まらない - 感量主導 ~ led by passion ~

    パナソニック*1がYoutube対応テレビを日でも発売した。同様の商品を米国で発売した際に、その方針がかなり微妙なものであることは今年1月のエントリーでも書いたが、あぁ、やっちゃったのね。って感じだ。 片方を見れば、アクトビラ方式はITU-TでIPTVの国際規格の候補として奮闘しているらしい。ライバルは欧州方式なのだが、NGNの考え方に固執して映像データをすべてIMS*2経由でやりとりするためIMSの処理能力がボトルネックになってしまう。日型の場合、セッションを張るところではIMSを使うが、そこから先はIMSを使わなくてもよいので、IMSのキャパにはさほど影響を受けない。IMSへの投資を抑制したい国々にもアピールしそうだ。 ならば、より規模の経済性を発揮すべく、まずは日で対応テレビを主流に押し上げる。そして、さらにプラットフォーム層も一気に世界を獲りに行く、というのが企業戦略というも

    次のテレビを巡る迷走は止まらない - 感量主導 ~ led by passion ~
  • 文化審議会の中心でコミケを叫ぶ - 感量主導 ~ led by passion ~

    来週、文化審議会で、コミケにおける二次創作活動と著作権保護期間延長との関係について10分プレゼンをすることになって、その準備に追われている。 コミケとのつきあいはすでに四半世紀を超えているが、あの頃と今とではコミケは大きく変わっている。ゲリラ的な、自生していたイベントは、すでにニュースにも報じられる年二回の東京の名物イベントへと成長した。確かに手作り感が薄れてきた*1のは残念だが、子供だって大人になれば、無垢な笑顔とは違った魅力が出るものだ。そこは成長したのだと前向きに受け取ろう。 問題は、コミケにどういう意味づけを与えるか、なのだろう。意義ある役回りをいただいた。よく考えて*2プレゼンしたい。 *1:始発の有楽町駅から晴海へと小一時間テクテク歩いた日が懐かしい。あの頃は、会場に行って知り合い探して事務局に行くと、なぜかその場でトランシーバー渡されて会場整理人に突然されたりしたものだが、最

    文化審議会の中心でコミケを叫ぶ - 感量主導 ~ led by passion ~
    himagine_no9
    himagine_no9 2008/08/21
    次の保護利用小委か‥‥。
  • 小学館が再版・買い切り選択制度をやってみるらしい - 感量主導 ~ led by passion ~

    最近、いろんな方々と国会図書館に月イチで集まって、の未来をあーでもない、こーでもないと話し合う機会がある。いまだに出版とは縁が深い*1。 出版産業の改革に関する天秤の立場は、再販制に反対なのではなく、をすべて再版取扱にしようという出版社の態度に反対する立場である。天秤は、それを2001年から繰り返し主張してきたつもりだ。 小学館のこの動きは、再販制問題に対するメジャー出版社側の一つの回答だろう。識見である。RFIDなくてもできるじゃないかよ、とかややツッコミどころはあるものの、まずは歓迎したい。 出版産業の苦況の一端は、ネットとの関係で圧倒的に不利な流通コストにある。他方で、出版産業の質は紙としてのにあるから、紙vsネットという構図の中では、まずもってどこまで紙の業界がシステム全体のコスト低減を実現できるかが大事になる。再販指定しないでよい商品を再販に回すと、この全体コストが上がっ

    小学館が再版・買い切り選択制度をやってみるらしい - 感量主導 ~ led by passion ~
    himagine_no9
    himagine_no9 2008/08/21
    ファースト・セール・ドクトリンを捨ててまで紙の本を維持すべきかという点で疑問なしとしない。 / 物理物での販売は新品そのものが付加価値。あとは価格との兼ね合い。 / 本は贅沢品として生き残るしかないと思う。
  • 音楽か、音楽産業か(iSummit2008・裏バージョン) - 感量主導 ~ led by passion ~

    イベントの醍醐味は夜にあり、それはiSummitも同じだろう。シンポジウム参加者が夜集まって、ウダウダといろんな話を1時過ぎまでやってました*1。 その中で気になったことがある。 僕は、ユーザにコンテンツの利用を、特に二次創作までを含めて原則開放しなければならない理由は、現実の環境の変化にあると思っている。現実で貫徹できないルールを作ったことの弊害は大きい。しかし、音楽はそうではないのかもしれない。 ある音楽関係者はこう語った。ユーザにそんな開放はしない。現実で貫徹できるかどうかは自分たちで追跡、訴訟、その他のことをやってみないと分からないし、それで管理しきれないところはあきらめがつく。最初から開放なんてできない。特に二次創作での原則開放なんて論外だという。 ビジネスとしては、デジタル環境をコンテンツのさらなる価値増進の場と考えることに彼は同意している。しかし、二次創作はダメだという。それ

    音楽か、音楽産業か(iSummit2008・裏バージョン) - 感量主導 ~ led by passion ~
    himagine_no9
    himagine_no9 2008/08/18
    その音楽業界の方が、ニコニコ動画から権利侵害動画を全削除させられないという点に結果が見えてしまってる気もする。まぁ自ら“茨の道”を行くも良し、試行錯誤が納得のために必要な場合もある。
  • やっぱりネット権はわからない。それよりも・・・ - 感量主導 ~ led by passion ~

    日経デジコアのオープンフォーラムに出てきた。テーマは「コンテンツ流通の新たな社会基盤整備へ向けて」ということで、著作権にかかわらず新しい「しくみ」を模索しようということだ。 この種のシンポジウムでは珍しく、西村あさひ法律事務所の岩倉弁護士(というか、「有識者フォーラム」の岩倉事務局長)が御登壇されたので、いろいろお話をお聞きすることができた。 だが、よくわからない。岩倉氏の説明でよく分かったことは、(1)契約スキームではまだるっこしいのだ、(2)流通させたいという純粋な想いなのだ、ということである。天秤もこの部分には共感しないではない。しかし、天秤から見て、この制度スキームは弊害の方が実益よりも大きい。 iSummit2008以降、天秤はデジタル革命対応制度の設計に対する三つの視点として、(1)コンテンツ事業者に利用量に応じて適正な収入をもたらすものであること(創作者受益原則)、(2)利用

    やっぱりネット権はわからない。それよりも・・・ - 感量主導 ~ led by passion ~
    himagine_no9
    himagine_no9 2008/08/18
    ネット法については、議論が詰められていないというのに尽きる気がする。質問するなり、議論するなりできる場というのを作れないものか。 / 突撃しちゃうのも手かな。
  • iSummit2008(表バージョン)の話 - 感量主導 ~ led by passion ~

    iSummit2008に参加してきました。「自由文化と著作権政策」ということで、ブリッジング法制である二階建ての話をしてきたのだけど、そんなことは今日はどうでもよい。ものすごく印象に残っているのは、田村先生の「フェアユースとは、著作権制度の調整を、(政治的)ロビイイングのターゲットとなりやすい行政・政治から、それに比較的耐性がある司法へと移す戦略である」というメッセージ。 2001年からコンテンツ産業政策の現場を見てきた者として、確かに政治的ロビイイングの弊害は増しているという感覚を持っていたので、極めて得心がいくご説明でした。なるほど。 もちろん、MYUTA事件判決のような、法文の表面だけ撫でて答えを出すような*1裁判官もいるわけで、司法の場に移せば問題が解決するわけではない。また、これは二階建て論の弊害ともいえようが、ロビイイングによって著作権法外に爆弾を仕込むこともできる*2。 しか

    iSummit2008(表バージョン)の話 - 感量主導 ~ led by passion ~
  • 祝・ダビ10合意 - 感量主導 ~ led by passion ~

    ダビ10問題が妥結したようだ。私的録音・録画補償金問題とは分離した形で。権利者関係の方々の大人の対応を賞賛したい*1。また、事態が進んだ影には調整に奔走された方々*2のご苦労があると思うが、それも賞賛に値する。 ダビ10がベストとは、僕も思わない。だが、コピーワンス、それもコピーワンスだけというよりは遙かによい。だから、ダビ10が実施に移されることにとりあえず安堵した。 関係者の皆さん、お疲れ様でした。 . *1:人によっては、そもそもいったんは情通審で妥結した話を蒸し返したのだから賞賛なんてとんでもない、という意見もあるかもしれない。けれど、そうであっても、キチンと大人の対応ができたということはそのリカバリーになっている。だから、僕は賞賛したい。 *2:そのうちの幾人かは顔が浮かぶわけですが、当にいい仕事をされました。

    祝・ダビ10合意 - 感量主導 ~ led by passion ~
    himagine_no9
    himagine_no9 2008/06/20
    権利者の側で調整をしつつ最後に椎名氏が提案したというのは大きいよ。問題はこの後の展開だったりはするけれど。24日の記者会見に注目。
  • 私的録音録画補償金の拡大を消費者は望んでいない。だから? - 感量主導 ~ led by passion ~

    MIAUが実施していた私的録音録画補償金の拡張についてのアンケート結果が公開された。結果は、消費者は望んでいない。 そりゃそうだ。というのが第一の感想。 だから?というのが第二の感想だ。 消費者は、音楽や映像についての一方的受益者である。だから、ちょっと非道いことをいうなら、私的録音録画補償金を負担するどころか、一切合切無料であることを心の中で願っているだろう。私は、欽ちゃん映画が失敗したり*1、海賊版のメカニズムを研究してきた経緯から、コンテンツを支えるために自発的にお金を払おうという良心が消費者にあるという考え方を、かなり楽観的なフィクションだと斬り捨てている。 だから、このアンケートの結果は当たり前なのであって、ニュースとしての価値はない。右や左、上や下、手前と奥のバランスを常に求める天秤の館は、こういう一方的な情報にはなんら物事の正統性を認めない。 だが、このニュースは重大なマイル

    私的録音録画補償金の拡大を消費者は望んでいない。だから? - 感量主導 ~ led by passion ~
    himagine_no9
    himagine_no9 2008/06/15
    タイトルの「だから?」は釣りか(笑)。 / 記事の主旨に全面的に賛同する。要するに「なぜ払う必要のある金なのか」が示されれば問題は解決する。言ってみれば“華麗に騙して”ほしい。納得性が全て。
  • 秋葉原通り魔事件について - 感量主導 ~ led by passion ~

    秋葉原にお世話になって四半世紀以上になる。その間に、安くて美味かった堂付きの青物市場は更地になり、そして今や大きなビルが立った。家電から電子部品へ、パソコンへ、ソフトへ、そしてメイドへと商品も増えていった。でも、そこは、懐が広い秋葉原だった。 通り魔という、わずか数分間の間の連続殺人事件が起きた。 子供がいるため土日には秋葉原に行かなくなった自分は、その事件を地元の祭りの日に知った。 無性に哀しい。 しかし、秋葉原は負けてはならない。と、僕は思う。 秋葉原は、自治の都である。無力感に負けて、警察機構に過度に頼り、取締の網の目の上に、虚構の自由を作ってはならない。 真の自由とは、そこに集う人々が自ら支えるものである。 秋葉原の治安は、自治・自警が原則であり、官憲によって維持されるものであってはならないように思う。 そして、私たちの力で、自由な空間としての秋葉原を維持したい。 秋葉原が警察と

    秋葉原通り魔事件について - 感量主導 ~ led by passion ~
    himagine_no9
    himagine_no9 2008/06/12
    ああ、これ、インターネットについても言えるような気がする。
  • 2008-06-06

    法律は道具なんだよな。問題はその目的と、規定が目的を実現するために適しているかどうかなんだよな。なんて意味深なことを考えていると肩がこる。難しいことはまた週明けくらいにしよう。 そんなことを考えていると、ちょっとこんな記事が目に入った。 女性を殺して下水に流して、その痕跡が見つかったとかいう、ほとんど都市伝説、いや半ばオカルトというか、ゴルゴ13真っ青*1というような殺伐とした事件の隙間にこんなものを見つけるとそれだけでホッとするんだが、よくよく考えるとアホウな話である。 忘れている人もいるだろうが、筆者は役人をやっていた。というか、まだ身分上は役人そのものである。苦情の電話なんて、そりゃまぁ受けますわ。受けたら受けたで真摯に検討はするが、苦情を受けることそのものにビビッとったら、政策なんてな〜んも打てやせん*2。 だいたい、コスプレは日場のはず。東京国際映画祭に居た時なんか、もしカ

    2008-06-06
    himagine_no9
    himagine_no9 2008/06/07
    こうして日本は小さくまとまってしまうのだな‥‥ →苦情で中止。
  • ダビ10延期(確実)の報を見たこと - 感量主導 ~ led by passion ~

    で、今日はブログまたはじめますよ〜ってな宣言が目的なのだが、なんといっても気になったのはダビ10延期というニュースである。 この件に関して、両陣営のどちらかを批判する気は僕にはない。それは僕のカラーではない。ただ一つだけ嘆息せざるを得ないのは、また複製権が一人歩きしているなぁという思いに尽きる。 法政の白田准教授の労作のおかげか、プロならば当然承知しているはずの著作権法の歴史的経緯論*1からすれば素人の戯言なのだが、ここであえて著作者のために著作権はあるのだと考えてみる。すると、経済関係の仕事をしてきた身としては、消費者がコンテンツを消費する(利用する、視聴する)ことによる対価を創造者は受けるべきで、そのための制度として著作権法を考えてしまう。 著作権法があくまでオフラインのアナログメディアを前提にしている限り、利用、視聴の状況を捕捉することはできないので、次善の策としてメディアの複製を利

    ダビ10延期(確実)の報を見たこと - 感量主導 ~ led by passion ~
    himagine_no9
    himagine_no9 2008/06/02
    おそらくはペイ・パー・ユースの考え方で権利者への利益還元が行われるようになれば、今のビジネスモデルが崩壊する。権利者がそれで良しとするかの問題に思える。 / ユーザーは淡々と選択していくだけだろう。