手を描くのはなぜ難しいのか デッサンで確実に言えることは「見慣れた物ほど描きにくい」ということだ。 いや、性格に言うと「見慣れたと思っているものほど」だ。これは、デッサンをする上で、常に意識下に置いておく必要がある絶対基礎認識だと思う。 で、おそらく「手」は一日のうちで一番目にしていると言っても過言じゃない。 スマホ中毒なら一日中視界のほぼ真ん中に手があるだろうし、このブログを読んでいる今だって意識せずとも網膜には映っているはず。 そう。「手」ほど見慣れているものはないのだ。 そして、先ほど述べたように見慣れた物ほど観察が難しい、という逆説がある。 「手はこういう形!」と脳が瞬間的に決めつけてしまい、見ることを強制的にやめさせようとするからだ。 逆に考えると、「手をしっかり観察する眼を養えることができれば、ほかの物は容易くなるのではないか」と捉えられなくもない。 デッサンとは固定観念を少し