トヨタ自動車は、より効率的な電気自動車(EV)向け電池を開発するための手法を発見したという。 リチウムイオン電池が充放電する際の電解液中のリチウムイオンの挙動を観察できるというもので、トヨタはこの手法を「世界で初めて開発した」としている。 電池を充放電すると、リチウムイオンに偏りが発生することがある。このようにイオンの一部が偏ると、時間の経過とともに電池の性能に影響を及ぼすおそれがある。そうした偏りを減らすため、科学者は電池の電解液中におけるイオンの挙動を観察する必要がある。そうした観察はこれまで不可能だった。 トヨタは、従来のリチウムイオン電池の電解液に含まれるリンを重元素に置き換えた。その後、電解液中のイオンを運ぶこれらの重元素に強力なX線を照射すると、イオンの挙動を観察できる。 電解液中のリチウムイオンを観察できるようになったことで、電池の性能を低下させる偏りを防ぐための研究開発に資
三井化学は、拡大するリチウムイオン電池向け電解液の国内需要増加に対応するために名古屋工場に建設していた電解液製造設備が完工した。2017年4月に稼働する。 中国など東アジアで環境への負荷が小さいハイブリッド車や電気自動車の普及が見込まれており、日本でも車載用を中心にリチウムイオン電池電解液の市場拡大が見込まれている。 同社は、リチウムイオン電池向け電解液の市場拡大に対応するため、中国に台湾プラスチックスとの合弁会社である台塑三井精密化学(FMAC)に電解液の製造設備を持つほか、国内では生産委託により電解液の事業を展開してきた。 2017年4月に予定している名古屋工場での新設備の営業運転開始を機に、国内での事業拡大を積極的に推進するほか、これまで行ってきた委託生産は順次新設備での生産にシフトする。新設備の生産能力は年間5000トン。 三井化学は、モビリティ分野の成長を牽引するターゲット領域の
発火しないリチウムイオン電池をもたらすポリエチレン薄膜。薄膜には、グラフェンで被覆したニッケルのトゲトゲしたナノ粒子が埋め込まれている。(PHOTOGRAPH BY ZHENG CHEN, STANFORD UNIVERSITY) 「ホバーボード」と呼ばれるセルフバランススクーターがこのところ大人気だ。体重移動だけで自由にコントロールできる小型の乗り物はさぞ楽しいだろう。だが、乗っている間に発火する事故が相次いでいるため、一部の大学や航空会社では持ち込みが禁止されている。事故をご存じなければ「ホバーボード」に「炎上」「発火」「爆発」などのワードを加えて検索してみるといい。(参考記事:「人体自然発火事件の謎」) 発火の原因はリチウムイオン電池だ。リチウムイオン電池はさまざまな家電に使われているが、これまでにも電気自動車や貨物飛行機などで火災を起こして問題になってきた。カメラ、ノートパソコン、
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