タピオカは「病人食」として紹介されていた 「食道楽」は明治時代のベストセラー小説で、「春の巻」「夏の巻」「秋の巻」「冬の巻」の4巻からなる。和食、中華料理、洋食から多くの料理が紹介されており、そこでタピオカは西洋食材として登場する。弦斎が京浜間の食品店を調査して作成した「西洋食品価格表」にも記載されており、明治時代にもタピオカを販売する店があったことがわかる。小説内では、煮ると葛のようになる粒状の食べ物で、西洋では病人食として食べられていると書かれている。 タピオカを使った「病人食」として紹介されているのが、「タピオカのブラマンジ」「タピオカプデン」「タピオカのマッシ」の3種類だ。 記者はこの3種のレシピを要約し、実際に調理した。 ミルクと相性抜群なのは既に知られていた 使用したタピオカは乾燥タイプの「ブラックタピオカ」。 いま流行りの黒いタピオカで、明治時代のレシピを再現してみることにし