ロシアの東シベリアで、ウォッカなどの酒の代わりとして、アルコールが入った入浴剤を飲んで、これまでに48人が死亡しました。 地元の捜査当局などによりますと、20日までに57人がメチルアルコールかメタノールが原因と見られる中毒症状を起こし、このうち48人が死亡しました。 ロシアで重大な事件を担当する捜査委員会によりますと、体調不良を訴えた人は、アルコールが入った入浴剤を購入して飲んだと見られ、入浴剤の製造や販売に関わっていた疑いで5人の身柄を拘束しました。 ロシアでは正規に販売されるウォッカは、安いもので500ミリリットル当たり日本円にしておよそ360円で、この入浴剤はその半分程度の値段で販売されています。 経済の低迷が続く中、ロシアでは所得の低い人たちが、酒の代わりに値段の安いアルコールを求めるケースが後を絶たず、捜査当局が詳しい状況を調べています。