統合失調症の原因遺伝子と発症の仕組みを、東京大のチームが解明し、20日付の欧州分子生物学機構の科学誌電子版に発表した。症状の改善が期待できる関連物質も見つけ、精神科医の協力の下で臨床応用への準備を進めている。 統合失調症は、思考や感情などをうまく制御できなくなり、幻覚や妄想、認知機能低下などが表れる精神疾患。日本人の100人に1人が発症し、仕事や人間関係のストレスなどがきっかけといわれるが、発症の詳しい原因は分かっていない…
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自閉スペクトラム症(ASD)と統合失調症の発症メカニズムには、少なくとも遺伝的基盤において、何らかのオーバーラップ(重複)が存在するという事実を、名古屋大学などの研究グループが明らかにした。 【こちらも】NCNP、自閉症スペクトラムの聴覚過敏性と活動動態との関連性を明らかに 研究に参加したのは、名古屋大学大学院医学系研究科精神医学の尾崎紀夫教授、同大高等研究院の久島周特任助教ら、日本医療研究開発機構ほかの国内の研究機関。 ASDと統合失調症は、少なくともこんにちの精神科診断学においては、まったく異なる疾患概念である。 統合失調症は古くから知られた精神病の一種で、幻覚や妄想などの陽性症状、意欲低下などの陰性症状、認知機能の低下などの主症状をもつ。有病率は世界のどの社会どの文化圏においても約1%とされ、日本だけで約80万人の認知患者数がある。 いっぽう、自閉スペクトラム症(ASD)は、発達障害
昔の統合失調症(Hatena Anonymous Diary) ちょっと前、「昔の統合失調症はどんな症状だったの?」という書き込みをインターネット上で発見した。短いので全文引用しておく。 “統合失調症の人は、盗撮・盗聴されているだとか、電磁波攻撃されていると認識する場合がある。昔、電磁波なんて概念がなかった時には、どういうリアクションしていたんだろうか。江戸時代とかに統合失調症になったらどういう自覚症状を持つんだろうか。当時の史料とか残ってないのかね?” 私は精神科医だが、統合失調症の症候学を専攻しているわけではない。とはいえ、手元に参考になりそうな資料が幾つかあるので、これをもとに「統合失調症の症状は今と昔でどう違うのか」について、なるべくわかりやすく説明してみる。 一精神科医から見た統合失調症の「軽症化」 症状の話に入る前に、「統合失調症の軽症化」について触れておこう。 最近、精神医学
最近わたしはある感覚に囚われた。 それは、「世界が見える」と言う感覚である。 一見持病の統合失調症による陽性症状のようにも見受けられる感覚であるが、そうではない。 23年間にわたる長い重い妄想により歪みに歪められ、ついには1個に分裂して浮遊してしまった「わたしのせかい」が急激に雲が晴れていくように取り払われていく感覚である。 わたしはそうして見えた世界(現実)のあまりの平凡さに愕然とした。 そして、妄想の世界に住み続けることによって浪費されたわたしにとってあまりに長い23年と言う年月に絶望した。 わたしの住み続けた妄想の世界では、生き物であってもなくても、眼に映るもの全てが暴力的であった。 外で通行人が尾行して殺害を計画してくるので家に逃げてチェーンを締めたらカーテンやエアコンが悪口を言ってくるので布団にくるまると今度は布団が締め付け殺してくると言う世界。 そんな世界で、膨大な数の凄まじい
すさまじい禁断症状 「10年ほど前でしょうか。仕事がうまくいかず、ヒマな営業所に飛ばされたんです。それまで自分は一線でバリバリやっているつもりでしたからショックでしたよ。会社に出てもなんとなく体がだるく、鬱々とした日が続いて、ああこれは『心の風邪』だと思いました。 心療内科に行ったらデプロメールを処方された。しばらく飲んだのですが、効果が実感できず、医者から『ではパキシルも処方しましょう』と言われた。こうして私の薬漬けの日々が始まったのです」 こう語るのは長沢康英さん(62歳、仮名)。薬を飲み始めた当初は、うつ症状が軽くなったと感じた。しかし、同時に思わぬ副作用も出始めた。 「急に落ち着かなく感じ、イライラすることが増えました。ささいなことで家族に当たり、妻からは人が変わったようだといわれた。それでも自分はうつ病と戦っていると信じて、薬をやめるつもりはなかった」 現在、日本で使われている主
おはようございます、くるんちゅです。 すこし前、体調が優れなくて幻聴がたくさん聞こえた時期があったわたしですが、「そんな時に絵を描いたらどうなるのだろう?」と思って、苦しい気持ちをぶつけるつもりで紙に叩きつけるように描いた絵があります。 今日はそんな絵を公開してみようとおもいます。 前置きが長くなっても良くないですので、さっそくですが、どうぞ。 ででん! わかりにくいので解説します。 左上の顔のようなものは、声の主に対する憎しみを具現化したものです。(声の主そのものは具現化することはできませんが、その者にたいする憎しみをおおきく裂けた血まみれの口と飛び出した目玉で表現しています。) 常に殺すという声や具体的な悪口を発しています。24時間365日です。よく活性化して、音で聞こえる幻聴になります。 それに対して抵抗する自分自身の声が、「生きさせてほしい」という文字にあらわれています。病気に殺さ
統合失調症などの精神疾患に関係する遺伝子の一つを特定したと、大阪大大学院薬学研究科の中澤敬信准教授(神経科学)らのグループが発表した。新薬の開発などに役立つ可能性があるといい、国際的科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」の電子版に3日掲載された。 神経細胞内の物質輸送に関わるタンパク質の量が少ないと、統合失調症の発症リスクが増すといい、中澤氏は「タンパク質の量を増やしたり働きを改善したりできれば、創薬につながるかもしれない」と話した。 中澤氏らは、脳の神経細胞の内部でタンパク質を輸送する働きを持つ遺伝子「ARHギャップ33」に着目。この遺伝子の働きを抑えたマウスは、神経細胞同士をつなぐ「シナプス」がうまく作られず、記憶や学習の能力が低下する統合失調症の患者と似たような症状が出た。 また、このタンパク質を十分作れない遺伝子の型を持つ人と、そうでない人で、統合失調症の発症率を比較。すると、
統合失調症の原因解明に大きな一歩。リスクを高める遺伝子が発見される2016.01.31 19:056,133 福田ミホ 新たな治療法への第一歩。 人口の約1%がかかっている統合失調症の原因は長い間不明とされてきましたが、その謎の一部が解けてきました。約6万5000人分の遺伝子分析に基づく研究で、統合失調症にかかわる遺伝子と、それが発症する生物学的プロセスが明らかになったのです。現在の統合失調症の治療は、薬で症状を緩和するだけで、原因から完全に治すものではありません。しかし、この発見によって新たな治療法につながるかもしれません。 「統合失調症の仕組みは、初めて記述されて以来ずっとブラックボックスになっています。その理由のひとつは、その異常を細胞や動物でモデル化することがほぼ不可能ということでした」スタンレー精神医学研究センターのSteven McCarroll氏は言います。「でもヒトゲノムに
統合失調症患者は左脳深部の「淡蒼球(たんそうきゅう)」の体積が右脳側より大きいとの研究結果を、大阪大や東京大など国内37研究機関が共同でまとめ、米科学誌モレキュラー・サイカイアトリー電子版に19日発表した。 淡蒼球は神経核の一部で、運動機能や意欲などに関わるとされる。一般の人は左右の淡蒼球の体積に違いはなく、研究結果は新たな治療法や診断法の開発に将来つながる可能性があるという。 統合失調症は約100人に1人が発症する精神障害で、幻覚や妄想、意欲低下などの症状が表れるとされる。患者は淡蒼球の体積が大きいことが知られていたが、左右の違いの有無など詳しいことは分かっていなかった。 研究グループは、統合失調症患者884人と一般の1680人を対象に脳の画像を解析。構造などを比較したところ、患者は左脳側の淡蒼球が平均で約4%大きかったという。
妄想や幻聴などの症状が出てくる統合失調症。 その行動、脳の変化、広範囲の遺伝子の活性化を引き起こす脳内の分子を同定した。 米国のスクリプス研究所と日本の製薬企業である田辺三菱製薬の研究グループが、トランスレーショナル・サイカイアトリー誌2015年4月号で報告した。 遺伝的要因だけではない 世界保健機関(WHO)によると、世界では2100万人以上が統合失調症にかかっている。統合失調症などの精神障害は、遺伝的要因のほかに、胎児期の出血、母体の低酸素や低栄養などとも関連が深いと分かっている。 研究グループは、胎児のときの頭の中で起こる出血について関連性を研究した。 注目したのは「リゾホスファチジン酸(LPA)」と呼ばれる脂質だ。頭の中で出血すると作られるもの。これまでの研究では、リゾホスファチジン酸の影響が広がると、胎児の脳の構造が変化したり、頭の中で水がたまる水頭症が発症したりすると分
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