「朝日杯の棋譜中継は権利の侵害に当たります」――6月17日に大阪で開かれた将棋大会「朝日杯将棋オープン戦」1次予選で、朝日新聞社がWebサイトで中継していた棋譜(どの駒がどこに移動したか示す対局の記録)を再現し、YouTube上でリアルタイムに配信していたユーザーに対して、朝日がこんな警告をしたことがネットで物議をかもしている。「どんな権利が侵害されたというのか」「棋譜に著作権はないのでは」などと、朝日の対応を批判する向きも強い。 朝日新聞社はITmedia NEWSの取材に対し、「棋譜の著作物性について議論があることは承知している」とした上で、「将棋連盟との契約により、棋譜を独占的に放送・配信する権利を有している」と説明。両社の許諾を得ず棋譜を配信することは「不法行為に該当し得る」と判断したという。 藤井聡太四段の棋譜を無断で中継 朝日がYouTuberに中止求める 「朝日杯将棋オープン