11月11日、JR名古屋駅前に「JPタワー名古屋」が完成した。高さ約195メートル、延べ床面積約18万平方メートルの中部圏で最大級の複合ビルとなり、12月からオフィステナントの入居を開始。来年6月に商業施設「KITTE名古屋」が開業し、2017年4月には全面開業を迎える予定だ。 10日に報道陣向けに施設を公開した。地下3階・地上40階の建物で、地下1階から3階に配置される商業施設には、約40店舗の物販や飲食店が入居する予定だ。この大型複合ビルを手掛けたのが、今月4日に株式上場した日本郵政と、傘下の日本郵便だ。両社は収益の柱の一つとして不動産事業を挙げている。グループ全体で簿価約2兆4000億円もの不動産を持っており、これは大手不動産会社に匹敵する規模だ。 郵政グループがなぜこんなに大量の不動産、しかも主要ターミナル駅のすぐ近くという一等地を複数持っているのか。答えは郵便事業の歴史にある。明