戦場はもちろん、地震などの災害時も含め、橋がないからといって立ち止まっていては、計画遂行に支障をきたしてしまいます。なければ架ける、というわけで、陸自の架橋装備を解説します。 東日本大震災でも活躍 2018年11月9日から11日までのスケジュールで、陸上自衛隊東北方面隊が主催する大規模実動演習「みちのくALERT(アラート)2018」が実施され、そのなかに92式浮橋の姿が見られました。名前が示すように、陸自が保有する架橋装備です。 拡大画像 「みちのくALERT2018」にて東松島市ではしけ状態で展開した92式浮橋(月刊PANZER編集部撮影)。 東北方面隊は2011(平成23)年3月11日の東日本大震災において、自衛隊の災害派遣の中心として活動しましたが、その巨大津波によって太平洋岸の街が大きな被害を受け、橋や道路も寸断されました。道路は重機を使って瓦礫を除去すればなんとかなりましたが、