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ブックマーク / medical.jiji.com (10)

  • 脳梗塞の原因になる心房細動 ~血流がよどみ、血栓が脳血管を詰まらせる~|「医」の最前線

    時事メディカル 連載・コラム 「医」の最前線 地域医療連携の今 脳梗塞の原因になる心房細動 ~血流がよどみ、血栓が脳血管を詰まらせる~ 「医」の最前線 地域医療連携の今 脳梗塞の原因になる心房細動 ~血流がよどみ、血栓が脳血管を詰まらせる~ 【第18回】心房細動治療の医療連携② 福岡山王病院ハートリズムセンター長 熊谷浩一郎医師 不整脈には脈が異常に速くなるものや遅くなるもの、時に抜けたり飛んだりするものなど、さまざまなタイプがある。放置していても心配ないものや治療が必要なもの、一度でも起こると命に関わるものなどがあるため、どのタイプか見極めることが重要となる。不整脈の中でも頻度が高いのが脳梗塞の原因となる心房細動だ。高齢社会を背景に日で増加傾向にあり、患者数は100万人を超える。早期発見・早期治療が必要だが、疾患について知らないという人も多い。 ◇心房が小刻みに震える 心房細動は心房の

    脳梗塞の原因になる心房細動 ~血流がよどみ、血栓が脳血管を詰まらせる~|「医」の最前線
  • 思春期に多い「起立性調節障害」 ~脳血流低下、家族・学校の理解カギ~

    思春期に発症しやすい起立性調節障害(OD)の認知度が高まりつつある。朝の起床が難しくなり「怠けている」などと誤解されがちな病気で、不登校の子供の3~4割が発症していると推計される。新しい治療法を模索する動きもあるが、患者の支援団体は「家族や学校など周囲の理解が重要になる」と話す。(時事通信大阪支社 山中貴裕記者) ◇激しい頭痛、不登校に 頭痛とめまいが始まったのは、小学5年の時だった。神戸市の中原功貴さん(23)は、私立の小中一貫校に通い、野球部の朝練にも励んでいたが、冬休み明けに症状が出ると体を起こすのが難しくなった。 登校できない日が徐々に増え、遅刻して教室に入る際の空気に居たたまれなくなった。「低血圧君」とからかわれて傷ついた。 中学進学で気持ちを切り替えて通ったものの1週間が限界で、その後の2年間は一度も登校できなかった。症状の重い日は、朝目を覚ますと激しい頭痛とめまいに襲われる。

    思春期に多い「起立性調節障害」 ~脳血流低下、家族・学校の理解カギ~
  • 川崎病患者数が大幅に減少

    2019~20年の2年間における川崎病患者の実態を調査した「第26回川崎病全国調査成績」が、日川崎病研究センター川崎病全国調査担当グループで自治医科大学公衆衛生学教室教授の中村好一氏らによって公開された。川崎病患者数は1990年代半ばから継続的な増加傾向が見られたが、過去最高を記録した前回調査(2017~18年)と比べ、今回の調査では大幅に減少したことが特徴として挙げられる。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行に伴う社会的変化が影響を及ぼした可能性があるという(関連記事「川崎病の患者数が過去最高を記録」「解説:今後も川崎病患者の増加傾向は続く」)。 2020年の患者数は前年比35.6%減 同調査では、小児科を標榜する100床以上の病院および100床未満の小児専門病院に郵送または電子メールで調査票を送付。2019年1月1日~20年12月31日に受診した川崎病初診患者につ

    川崎病患者数が大幅に減少
  • 体温調節できない子ども増加 睡眠の質悪化で心身に影響(早稲田大学人間科学学術院 前橋明教授)

    近年、自律神経の働きが低下し、体温調節がうまくできない子どもが増えている。原因は主に“遅寝遅起き”による生活習慣の乱れとされるが、体温調節ができないと身体的・精神的な成長にも影響があるという。早稲田大学人間科学学術院(埼玉県所沢市)の前橋明教授に聞いた。 ▽登園時に36度以下 人の体温は1日の中で変動し、朝に体温が上昇し、午後3~5時にピークを迎え、夜は低下する。「体温を上げるコルチゾール、β―エンドルフィンという脳内ホルモンが明け方に分泌されます。そこに、朝の光刺激や朝でのエネルギー補給、登園・登校などの運動がウオーミングアップとなって体温が上昇します」と前橋教授は話す。 しかし、生活習慣が崩れた子どもは、体温リズムがずれ、就寝中の低い体温で朝の活動に入る。そのため、登園時の体温が36度を下回る低体温の子どもが多い。その場合、体も脳も休息状態で午前中を過ごし、午後に体温が上昇し始める。

    体温調節できない子ども増加 睡眠の質悪化で心身に影響(早稲田大学人間科学学術院 前橋明教授)
  • デルタ株の感染力、インフルの4倍 ~「新しい危険なウイルス」~

    猛威を振るっている新型コロナウイルスのデルタ株について、米疾病対策センター(CDC)は、感染力が水痘(水ぼうそう)並みに強いとの見方を示している。水痘は極めて感染力が強いため、小児科の医師からは「コロナ対策の前提が一変した」と指摘する声が上がっている。 「水痘並みの感染力があるということは、季節性インフルエンザの4倍以上の感染力があることになる。水痘の感染力を示す基再生産数は8~12。インフルエンザや従来型の新型コロナウイルスは、1.5~2とされることを考えると、デルタ株は別のウイルスと考えるべきだ」。 小児の感染症に詳しい神奈川県警友会けいゆう病院(横浜市)の菅谷憲夫医師(小児科)はこう指摘した上で、「CDCによると、デルタ株は1人の感染者が周囲の8人以上に感染させてしまうということ」と説明。従来の新型コロナウイルスが周囲の1~2人に感染させていたことと比較して、強い感染力を示す点を強

    デルタ株の感染力、インフルの4倍 ~「新しい危険なウイルス」~
  • 温水便座が院内で多剤耐性菌を拡散か

    もはや日人の生活様式に不可欠ともいえる温水洗浄便座(以下、温水便座)。多くの医療機関でも導入されているが、温水便座を介して多剤耐性緑膿菌(MDRP)を伝播させるリスクがあると、東京医科大学病院感染制御部・感染症科准教授の中村造氏が第31回欧州臨床微生物学会議(ECCMID 2021、ウェブ開催7月9~12日)で報告。ECCMIDはリリースを発表し、英国のTimes、Daily Mailなどでも報じられた。(関連記事「忘れてませんか?間仕切りカーテン感染対策」) ノズルを介して院内拡大する可能性 中村氏らは、2020年9月~21年1月に同院病棟トイレに設置した温水便座のノズルから検体を採取した。このトイレを使用していたのは、重症敗血症2例を含むMDRP感染患者3例。DNAフィンガープリント法を用いてノズルから採取した検体と3例から検出されたMDRP株が同一株かどうかを調べた。 MDRPはイ

    温水便座が院内で多剤耐性菌を拡散か
  • 三次喫煙に注意 残留化学物質吸う危険(聖路加国際大学大学院公衆衛生学研究科 大西一成准教授)

    喫煙において、一次喫煙、二次喫煙(受動喫煙)ともに健康被害が明らかにされている。そして近年、喫煙による三つ目のリスクとして三次喫煙(残留受動喫煙、サードハンド・スモーク)が注目されている。「禁煙こそが喫煙による健康被害をなくす最善策です」と強調する聖路加国際大学(東京都中央区)大学院公衆衛生学研究科の大西一成准教授に話を聞いた。 ▽衣類や髪にも付着 喫煙者自身が煙を吸うのが一次喫煙、喫煙者が吐き出す煙やたばこの先から立ち上がる煙を第三者が吸い込むのが受動喫煙だ。三次喫煙とは、たばこの火が消えた後に残留する化学物質を吸い込むことである。 ニコチンやタールなどたばこに含まれる数千種類にも上る化学物質のほとんどは有害であり、喫煙者の衣類や毛髪、カーテンやソファなどあらゆる場所に長時間、残留する。喫煙者の服や部屋がたばこ臭いのはこのためだ。これらの化学物質が何かの拍子に再び放散され、それを吸い込む

    三次喫煙に注意 残留化学物質吸う危険(聖路加国際大学大学院公衆衛生学研究科 大西一成准教授)
  • 40歳過ぎたら緑内障検査を 早期発見で失明防ぐ

    で中高年の失明原因として最も多い緑内障。早期に治療をすれば失明は避けられるため、日眼科医会などの専門家らは「40歳を過ぎたら一度は眼科で検査を受けて、早めに気付いてほしい」と呼び掛けている。東京大学医学部(東京都文京区)眼科学教室の庄恵准教授に話を聞いた。 ▽眼圧が正常でも緑内障に 緑内障の原因の一つは、眼圧の上昇だ。眼球内を満たす房水という体液が、新たに作られた量と同じだけ排出することで眼圧は一定に保たれている。何らかの原因で作られる量が増えたり、排出量が減ったりしてバランスが崩れると眼圧は上がる。しかし近年、眼圧が正常範囲でも緑内障になる正常眼圧緑内障が増えており、日では緑内障の8割を占めるという。 正常眼圧緑内障の原因として考えられるのが、高齢と近視だ。日は高齢化率の上昇に伴い、2020年の推定患者数は400万人とされ、今後もさらなる上昇が見込まれる。 ▽眼圧とOCT検査

    40歳過ぎたら緑内障検査を 早期発見で失明防ぐ
  • 血液中の脂質減少が関係か=自閉スペクトラム症―福井大|最新医療ニュース|時事メディカル

    福井大は7日、発達障害の一種の「自閉スペクトラム症(ASD)」の子どもは、血液中にある特定の脂質が少ない傾向があることを発見したと発表した。これまでASDは医師による診察などでしか判断できなかったが、診療に役立つことが期待される。論文は、医学雑誌「イーバイオメディシン」電子版に掲載された。 対人関係が築きにくいなどの特徴を持つASDの有病率は先進諸国で2%以上と報告されており、年々増加している。発症の原因は分かっていない。 (C)時事通信社

  • 帯状疱疹「人生最悪の痛み」 患者は増加傾向へ

    体の左右のどちらかに赤い斑点と水膨れが帯のように現れ、痛みを感じるのが帯状疱疹(ほうしん)だ。通常は2、3週間で治るが、油断ができない怖い病気でもある。ある女性は80代前半で発症、いったん治ったものの、寒い時期になると「顔が焼け付くように痛い」と訴えている。東京都内でセミナーを開催した専門医は「日常生活にも大きな影響を及ぼす。もっとこの病気の実態を知ってほしい」と強調する。 ◇患者は年間約50万人 帯状疱疹は年間、約50万人が発症するといわれ、男性より女性が多く、60歳前後によく発症する。 香川県や宮崎県などにおける研究や調査によると、水痘(水ぼうそう)が流行すると、帯状疱疹の患者が減る。水痘患者が減る夏の時期には、帯状疱疹が増えるという逆比例の関係にある。水痘と帯状疱疹のウイルスは同じだ。 このウイルスは初感染後に水痘を引き起こした後も、長期間、神経節に潜伏し、加齢などにより免疫力が低下

    帯状疱疹「人生最悪の痛み」 患者は増加傾向へ
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