「脆弱性」が原因で大きなセキュリティ事故が起こる事例が後を絶たない。脆弱性は、ソフトウエアが抱えるセキュリティ上の弱点のこと。悪意がある人が脆弱性を悪用して攻撃すると、様々な問題が起こる。 ソフトに脆弱性があると、外部から攻撃を受けた際に様々な問題が起こる。例えば、パソコンではランサムウエアに身代金を要求されたり、DDoS攻撃の踏み台になったりする。サーバーでは、サービスが停止したり、Webページの内容を書き換えられたり、個人情報が流出したりする。 例えば、パソコンのOSなどのソフトウエアに脆弱性があると、攻撃者がその脆弱性を悪用してマルウエアを感染させられる。「WannaCry」のようなランサムウエアの場合、パソコン内のファイルが勝手に暗号化されて読み出せなくなり、身代金を払わないと復号できなくなる。また、第三者のWebサイトにDDoS▼攻撃を行うマルウエアを仕込まれ、踏み台にされてしま