今後急速に変革を遂げると予想されるIPTV。アクセンチュアの通信・ハイテク本部 戦略グループ エグゼクティブパートナーの清水新氏は,大きく四つのステージを経てIPTVが進展すると予測する。典型的なSTB(セットトップボックス)を利用するVOD(ビデオ・オン・デマンド)の利用が進む「ステージ1」,多様な事業者によるSTBとは異なる,テレビとネットの連携サービスが登場する「ステージ2」,オープンなAPIにより競争と普及が進む「ステージ3」,そして,コンテンツやユーザーインターフェースの進化によってポータルサービスを組み込んだ,リビングルーム・エンタテインメントとなる「ステージ4」である(図1)。 IPTVの普及にはコンテンツの充実が不可欠 清水氏は,現在は2001年以来通信事業者主導でサービスが展開されてきたステージ1の段階が終わり,STBを超えた新しいサービスへと変革が始まるテージ2からステ