任天堂は29日、急激な円高の影響などを理由に09年3月期の連結業績予想を下方修正した。とはいえ前期に比べれば、売上高、営業利益ともに伸び、ともに過去最高を更新する内容。自動車や電機メーカーが販売不振に苦しむ中、減速気味ではあるが、ゲーム業界の底力を示している。(和気真也) 売上高は1兆8200億円(前回予想比1800億円減)、営業利益は5300億円(同1千億円減)の見通し。いずれも前期の1兆6724億円、4872億円を上回る。純利益は、円高による外貨建て資産の為替差損で、前期比10.6%減の2300億円と予想している。 国内では11月に発売したカメラ機能などが付いた携帯ゲーム機「ニンテンドーDS i」が166万台売れ、DS人気の再燃に貢献。「Wii」は、海外のクリスマス商戦で販売台数を大きく伸ばした。ソフト販売では、新作の「マリオカートWii」が1367万本を記録。「Wii Fit」も