世界市場での製品競争力向上を目指す「Obbligato III」:ものづくり支援ソフトウェア製品レポート(8)(1/3 ページ) 2009年のリーマン・ショックに端を発する世界不況で大打撃を受けた日本の製造業。その後しばらくの間、ほとんどの企業がコストカットと経営効率化で不況を乗り切ることに専念してきたが、いち早く経営の立て直しを終えた大手企業を中心に、早くも巻き返しの動きが始まっている。 現在、世界の製造業の目は、いわゆる「BRICS」と呼ばれる新興国の広大な市場に向けられている。この市場の覇権をめぐって欧米やアジアのメーカーがしのぎを削る中、日本メーカーもいつまでも守りの姿勢でいるわけにはいかない。グローバル市場で勝ち抜いていけるためのさまざまな施策が、急ピッチで進められている。 その中でも、特に注目を集めているのがPLM(製品ライフサイクル管理)だ。製品に関するあらゆる情報を一元管理