ガートナー ジャパンのリサーチ部門でITインフラストラクチャ リサーチディレクターを務める鈴木雅喜氏は3月4日,都内で開催された「ガートナー ITインフラストラクチャ&データセンターサミット 2009」で「仮想化時代のストレージ・インフラ革新に向けて」と題した講演を行った。 序盤,鈴木氏は「仮想化に取り組む企業ではプロジェクトが複雑化しやすい」と指摘。新技術が乱立し将来の方向性も見えにくい状況下で,次世代インフラ戦略を策定するための秘訣として,「ストレージとデータ・マネジメントの視点で検討すること」を提案した。 「例えば,企業がクラウド・サービスを利用するリスクを洗い出してみたところ,その大部分がストレージやデータにかかわるものだった」と鈴木氏。ストレージをネット経由で提供するAmazon S3,クライアントPCのデータをネット経由でバックアップするMozyなど,新しいクラウド・サービスが