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ブックマーク / kokoro.squares.net (13)

  • 【4461】統合失調症等の妄想はその人の論理的思考力によって形態が変わるのでしょうか | Dr林のこころと脳の相談室

    Q: 20代男性です。 統合失調症などで、第三者から見れば到底辻褄の合っていない妄想を当のことだと信じ込んでしまう例は数多いと思います。 このような妄想の飛躍具合は、もとの論理的思考力やIQといったものと相関があるのでしょうか? また、臨床の現場で、元々非常に論理的な方と非常に迷信深い人の妄想の診断はどのようにつけるのでしょうか? (例えば、元々全く迷信深くない人が「死んだ母親が下を左右違うものを履けと言っている」、というような支離滅裂な主張をする場合と、普段から霊感があると主張する人が「死んだ母親が下を左右違うものを履けと言っている」と言った場合で異常度(?)がかなり異なる気がします……例えが下手で申し訳ありません) 他にも子供が「思考を読まれた」と主張するのと大人が「思考を読まれた」と主張するのは意味が違う気がするのですが、そのような元々の論理的思考力の推測なども統合失調症等の診

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    hiroomi 2022/03/07
  • 喫緊の課題は未来 | Dr林のこころと脳の相談室

    1 いまは2021年7月である。 いま、喫緊の課題は未来である。 未来とは、新型コロナウィルスの国民へのワクチン接種が完了した後のことを指している。 2 私はこの文章を2021年7月4日の夜に書いている。 いま、日でもワクチン接種が着々と進みつつある。ワクチン供給の遅れや不均衡など数々の問題はあるが、コロナ禍はここ100年間における未曾有のパンデミックなのだから、誰にも完璧な対策などできようはずがない。世界は、そして日政府は、そして日の人々は、最大限の努力をし、最善に近い対応を続けてきている。その一つが迅速なワクチン接種だ。日のワクチン接種は世界に比べて遅れたものの、今年中のどこかの時点で完了するであろう(注1)。だがそれは真のコロナ対策の第一歩にすぎない。ワクチンは感染対策の万能の切り札には決してなり得ない。すでにずっと以前からワクチンがあるインフルエンザでも、毎年世界で数十万人

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    hiroomi 2021/07/28
  • 【3432】Major Depressionは、うつ病ですか | Dr林のこころと脳の相談室

    Q: 一年に何度か先生のサイトを訪れてさせていただいています。 30代後半の女性です。アメリカに長い間住んでおり、もう日語が上手に使えないことを先にお詫び申し上げます。 今回はアメリカで診断された病気または治し方が日と同じであるのかどうかまたは林先生から見て正しかったのかどうかを知りたくメールいたしました。 診断名:major depression (うつ病ですか?) 薬:fluoxetine (日語名わかりません。量はおぼえていません)を初期段階多めに出され、副作用がひどかったため少しずつ量を減らしていき、最終的にはcitalopram(日語名わ かりません)におちつきました。病名を診断されてから最初3週間は、週一回の通院を義務付けられました。 うつ病や精神病に理解を表さない家庭で育ったためと、まさか自分がそんなはずはないという思いで、医者の手助けが必要だと感じながらもなかなかそ

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    hiroomi 2017/05/05
  • 20年の回顧 | Dr林のこころと脳の相談室

    「Dr林のこころと脳の相談室」を開設したのは1997年4月16日である。今は2017年だから、20年が経過したことになる。20年というのは振り返ってみてもいい長さの期間だと思うので、思いつくままに回顧してみることにした。 1 1997年当時、インターネットはまだまだ一般的ではなかった。だがこれからは爆発的に普及するであろうと人は予想していた。それなら有意義に活用しようと思ったのか、ただ新しくて面白そうだと思ったのか、今となってはよく覚えていないが、精神科の病気について、多くの方々に正しく知っていただこうというのがサイト開設の主な目的であったことは確かである。 そして1997年4月16日、「うつ病」「アルコール依存症」そして「精神科Q&A」の三つのコーナーで、「Dr.林のこころと脳の相談室」はスタートした。 当初は病気の解説を中心にするという計画で、各病気について、「ホームページ」「診察室」

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    hiroomi 2017/05/05
  • 【3401】主治医が信用できない。病名が疑問。(【3252】のその後) | Dr林のこころと脳の相談室

    Q: 【3252】いま飲んでいる薬の強さとSSRIについて で質問をした17歳女性です。いつも見ていた林先生のページで回答いただけてすごく嬉しかったです。 ピレチアの必要性、薬の強さ、林先生の言う通りに主治医の先生に質問して解決しました。そして、無事に退院することが出来、今は通院に切り替わりました。ありがとうございます。 今回はまた別の質問がありメールを書いている次第です。 1つ目は病院についてです。 私は8ヶ月前から近くのメンタルクリニックにかかり、その先生(以下主治医A)に大学病院への入院の手続きを行ってもらいました。その後大学病院に入院し、その大学病院の先生(以下主治医B)に入院中はお世話になっていました。主治医Bはとても丁寧で優しい先生で何があっても前向きに受け止めてくれて病気の治りも早く、一度も嫌な思いをすることなく無事退院することが出来ました。 しかし退院後はその大学病院に外来

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    hiroomi 2017/04/05
  • ADHDの薬、それは治療か商売か | Dr林のこころと脳の相談室

    1 【2909】初診でADHDと診断され、すぐ薬を出されたのですが、飲む必要があるのでしょうか で私は、 「ADHDの薬物療法としてコンサータは正式に認められている以上、初診から処方するという方針は間違いとは言えない。しかし、(1)ADHDには薬物療法以外の対応法があるのにもかかわらず、初診から処方するのは、薬物療法に偏した診療である (2)【2909】がADHDだとしても、薬物療法が必要なレベルとは思えない (3)そもそもADHDに薬物を処方することにはかなり慎重であるべきである という理由から、賛成できない。これら(1)(2)は医学的に標準的な見解である。(3)は林個人の見解であって、標準的とは言えない」 と回答した。 コンサータは薬の商品名で、一般名はメチルフェニデートである。日でコンサータが発売されたのは2007年だから、比較的新しい薬といえる。 但し、同じメチルフェニデートで、

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    hiroomi 2017/01/14
    “仮にADHDの診断基準を表面上は満たすとしても、そのような「ADHD」を「病気」とするのは、まさに医学化、それも正当性の見えない医学化であり、そのような「ADHD」に薬を処方するのは”
  • うつの8割に薬は無意味 | Dr林のこころと脳の相談室

    1 うつの8割に薬は無意味 井原裕著 朝日新書 2015 「うつ」についての、これはある意味での名著である。 いま初めてこのページを開いた方には、いますぐページを閉じて、このを購入してお読みになることをお勧めする。 なぜなら、私はこれからこのについての解説を書こうとしているのであるが、解説とは常に筆者の角度から見たものになることを避けられないから、解説を先に読むと、せっかくの名著の読み方がゆがんでしまうおそれがあるからだ。ぜひ先入観なしの状態でを先にお読みください。「名著である」という記述が、すでに先入観を生むものであるが、まあそれは仕方ない。 2 ここからは、『うつの8割には薬は無意味』と『「うつ」は病気か甘えか。』 (サイト うつ病 に紹介) の2冊のの記述内容を比較しつつ進めていく。 3 その理由は、ひとことで言えば、どちらのも、「うつ病とは何か」、さらにいえば「心の病と

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    hiroomi 2015/09/15
    “名著である」という記述が、すでに先入観を生むものであるが、まあそれは仕方ない。”
  • 拡大自殺としてのドイツ機墜落事件 | Dr林のこころと脳の相談室

    1 2015年3月24日、ジャーマンウィングス9525便が仏南東部のアルプス山中に墜落し、乗客乗員150名が亡くなられた。 事故後まもなく、この飛行機の副操縦士アンドレアス・ルビッツが、故意に墜落させたこと、そしてルビッツ副操縦士は精神疾患で治療を受けていたことが相次いで明らかになった。その精神疾患とは何であったか、様々な病名が報道されている。 稿「拡大自殺としてのドイツ機墜落事件」は2015.4.8.に書いている。まだ情報の一部しか明らかにされていない。だがその一部の情報だけからも、ルビッツ副操縦士が内因性の精神障害に罹患していたことは明らかである。現代の診断基準にある病名をつけるとすれば、双極性障害統合失調症、統合失調感情障害、精神病症状を伴ううつ病 のいずれかである(注1)。 2 稿のタイトルにある「拡大自殺」とは、自殺に際して、他の人を巻き込むことを指し、形としては「心中」と

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    hiroomi 2015/04/11
    “「人の考え方の法則」、すなわち、心の動きの原因としての(1) 心因 (2) 器質因 (3) 内因 のうち、心理的な原因では説明がつかないとき、次に人が考えるのは(2)器質因、特に薬の影響であることが、ここにも見られる。”
  • うつ病の聖杯 | Dr林のこころと脳の相談室

    稿は、【2861】高圧的な上司の影響でダウンした私は擬態うつ病だったのでしょうかの回答の補足、ないしは派生である。【2861】の回答の「奥」といってもいい。 1 いきなりだが、「虎」とは何か。 「肉をべる。狩りをする。毛皮は黄色で、黒い縞がある。夜行性である。」 このように答えたとする。おおむね妥当な答えであろう。 2 だが虎の専門家はこう言うかもしれない。 「その答えはあまりに表面的だ。あまりに浅薄だ。虎の質はそんなところにあるのではない。」 3 だが素人にとっては、「虎の質」と言われてもわからない。「肉をべる。狩りをする。毛皮は黄色で、黒い縞がある。夜行性である。」は、虎の定義としてわかりやすく、使いやすい。極端な話、虎を見たことがない人にとっても、虎という動物の大体のイメージをつかめる定義だといえる。 4 うつ病の診断基準は、この虎の定義と共通する性質を持っている。「抑うつ

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    hiroomi 2014/12/31
  • 【2670】7年間安定していた統合失調症の妻が、薬をやめて4カ月で大変な状態になってしまいました | Dr林のこころと脳の相談室

    Q: 私も40代です。は20代後半に統合失調症と診断されて、はじめジプレキサ20mgを飲んでいたのですが、5mgにしてから 7年くらいすごく安定していて社会生活も出来ていたので、その後医師と相談し、減薬していきました。 ジプレキサの副作用である、太るということと、頭にもやがかかったような気がすることから、完全に断薬したいと思うようになりその後徐々に何ヶ月かかけて断薬しました。断薬後3ヶ月くらいは調子が良く、頭がさえて仕事が良くできるといっていました。また断薬を絶対にしたいと思ったのは、○○△(医師実名: 林が削除)とかいう人の「XXX」(書籍名。林が削除)というを読んだのが大きかったようです。このでは、精神科はいらない、精神薬は完全に悪で、精神病なんてもともとないような事を主張しています。これを鵜呑みにしたは、薬は具合が悪くなっても飲まないと言うようになりました。 断薬から4ヶ

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    hiroomi 2014/05/05
    “医師と相談しながら断薬を進めていくべきでしょうか? 断薬はあきらめるべきです。”
  • 野火 | Dr林のこころと脳の相談室

    ふと思い立って、大岡昇平『野火』の英訳を読んでみた。 Fires on the Plain Shohei Ooka translated by Ivan Morris Tuttle Publishing  1957/2001 1 煙は比島のこの季節では、収穫を終った玉蜀黍の殻を焼く煙であるはずであった。それは上陸以来、我々を取り巻く眼に見えない比島人の存在を示して、常に我々の地平を飾っていた。 (p.16; 大岡昇平『野火』新潮文庫 昭和49年発行 昭和62年64刷) p.21 Since we had landed in the islands fires like this, in which the Filipinos burned the husks of their corn after harvest, seemed to have been almost constantl

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    hiroomi 2014/04/20
  • 家の中にストーカーがいます | Dr林のこころと脳の相談室

    9月に一通のメールが届き、12月に出版。いかにもクイックである。 9月のメールは、出版企画の打診。12月に出版されたのは 『こころと脳の相談室名作選集 家の中にストーカーがいます “こころの風邪”などありません、それは“脳の病気”です 』 だ。 驚愕のスピードだった。驚愕のスピードで出版された、私の初めての電子書籍である。インプレス社のクイックブックスシリーズの一冊。出版社から企画について説明いただいた時は、「紙の書籍のベースなしに電子書籍のみで発行する「ボーンデジタル」の試み」「ページという概念が消えた」ということだけが印象的だったのだが、9月のメールをよく見ると、(クイックブックスは)「早い場合でプロジェクトスタートから2ヶ月程度で発行しています」と記されていた。すると今回の3ヶ月というのは決して例外的なスピードというわけではないらしい。もはやこの「クイック」という名前を忘れることは

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    hiroomi 2013/12/18
  • Dr林のこころと脳の相談室

    Dr 林の こころと脳の相談室 2024.8.5. ●精神科Q&Aを更新しました。 林 公一(精神科医) . ご質問される方は必ずこちらをお読みください(メールの窓口もそのページにあります)。なお、ご質問にお答えする場合は、原則として精神科Q&Aでいたします。 リンクはご自由にどうぞ。ただし必ずこのページにお願いいたします。 無断転載はお断りいたします。 無断転載と思われるサイトが見つかっています。これらのサイトは当相談室とは一切無関係です。また皆様からいただいたメールは厳重に管理し、外部へ提供することはございません。 1997.4.16.開設

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    hiroomi 2013/12/16
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