子どもの頃、冷え込みが厳しくなると、手足の指に「霜焼け(しもやけ)」ができて困った経験のある人は多いのではないでしょうか。「大人になると霜焼けにならない」という人もいるようですが、やはり、大人でも霜焼けになる人はいます。ただ、「昔に比べると減っている」との説もあります。実際はどうなのでしょうか。 アヴェニュー表参道クリニックの佐藤卓士院長(皮膚科・形成外科)に聞きました。 子どもは「なりやすい要素」が多いQ.霜焼けの原因や症状、なりやすい時季、できやすい場所を教えてください。 佐藤さん「霜焼けは寒冷刺激をきっかけに現れる皮膚の赤みや腫れで、強いかゆみや、じんじんするような痛み、『熱い』と感じるなどの症状を伴います。血液の流れが滞ることが発症に関係しています。医学用語では『凍瘡(とうそう)』といいます。 私たちの体には、体温を調節する働きが備わっています。寒さを感じると、皮膚の血管を縮めて、