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ブックマーク / aniram-czech.hatenablog.com (16)

  • Twitterのフォロワー数で抜かれたくない人 - チェコ好きの日記

    少し前、大学院時代の恩師がTwitterを始めたのを発見してしまい、ひそかに戦慄した。 フォローせずにそっと見守ろうかとも思ったが、それも卑怯な気がするし、私も私でこれで一応、毎日を精一杯に頑張っているのだ。何も恥ずかしいことなどない。それに、「チェコ好き」は名ではないから、きっと先生はそれがかつての教え子であるとはお気付きにならないだろう……というわけで、堂々と「フォローする」を押した。 おかげで私のTLには、先生の言葉が、わずかながらも毎日流れてくるようになった。 たくさんのツイートに混ざって流れていく先生の言葉はさながら、きらめく一筋の清流だ。「美しく可愛く、シックで切なく」がぼくのモットーだよ、とかつて先生は微笑みながらおっしゃっていた。すでに定年をむかえられ、先生は大学の教授職を退かれているけれど、そのかつての言葉どおりに、相も変わらず日々を美しく可愛く、シックで切ない言葉で綴

    Twitterのフォロワー数で抜かれたくない人 - チェコ好きの日記
  • 【中東旅行記/2】精神的な余裕がないときにする「何か」。 - チェコ好きの日記

    先日、とある方から質問を受けて、「おお、そうか!」と思ったことがあります。 その方は、「(あなたがやっているような)旅行とか芸術鑑賞とかっていうのは、精神的な余裕があるからできることですよね? 精神的な余裕を保つために、何か心がけていることはありますか?」というような内容のことを、聞いてきてくれたんです。 私が精神的な余裕を保つために心がけていること……結論からいうと、なーんもないです。心がけたって余裕ないときは余裕ないし、あるときはあり余るくらいあります。精神的なものは、自分の心がけ次第でコントロールできるものじゃないと思うんですよね。だって、落ち込まない人とかいないじゃないですか。まあ、上手に気分転換する方法くらいはみんなそれぞれあるのかもしれないけど、それでいうと私は「とりあえず寝る」ですね。夜10時くらいに小学生のごとく寝ます。 では、私は精神的余裕があるときを見計らって旅に出て、

    【中東旅行記/2】精神的な余裕がないときにする「何か」。 - チェコ好きの日記
  • ショッピングモールは嫌われ者? - チェコ好きの日記

    批評系の人たちの間では、ショッピングモールという存在はひどく嫌われています。かくいう私もこの施設に対して、今まではあまり良い印象を持っていませんでした。便利だし、実際はなんだかんだいって利用しているんですけどね。 ショッピングモールが一部の人たちに嫌われてしまう理由は何かというと、いちばんはやはりその画一性ではないかと思います。その土地独自の色がまったくなく、全国どこでも、あるいは世界のどこでも、ほとんど同じ建物のなかに似たような商品が並ぶ。とある研究者はショッピングモールのことを「グローバル資による植民地化」*1といったそうですが、なるほど、これはすごい嫌われようです。 そんなかんじでなにかと悪者扱いされてしまうショッピングモールですが、そういえばこの施設についてちゃんと考えたことはなかったなーと思い、最近になって関連するを2冊ほど読んでみました。というわけで今回は、これらのからヒ

    ショッピングモールは嫌われ者? - チェコ好きの日記
  • 私たちはどうしたら“イケてる人”になれるのか? - チェコ好きの日記

    イケてる人とダサい人、どちらでありたいかと問われたら、よほどひねた回答をするのでなければ、ほとんどの人は前者でありたい、と答えると思うんですよね。 しかし問題はここからで、では“イケてる人”とはどのような人なのか、という話になります。何において“イケてる人”なのか、ファッションなのか思想なのか暮らしぶりなのか人間性なのか、話題はいくらでも広げられますが、その根幹にあるものは何なのでしょう。 ……ということを考えるにあたって、ジョセフ・ヒース&アンドルー・ポター著の『反逆の神話:カウンターカルチャーはいかにして消費文化になったか』というが少しヒントになりそうです。 反逆の神話:カウンターカルチャーはいかにして消費文化になったか 作者: ジョセフ・ヒース,アンドルー・ポター,栗原百代出版社/メーカー: エヌティティ出版発売日: 2014/09/24メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を

    私たちはどうしたら“イケてる人”になれるのか? - チェコ好きの日記
  • 文章を書くのに、たぶんあんまりコツとかない - チェコ好きの日記

    作家の村上春樹氏が、読者からの質問を受け付けるサイトを開設して話題になっていますが(私も質問してみましたドキドキ)、そのなかでも特に最近大きく注目を浴びていたのが、下記の質問でしたね。 文章を書くのが苦手です - 村上さんのところ/村上春樹 期間限定公式サイト 「基的にはもって生まれたもので決まります。まあ、とにかくがんばってください。」って、ちょっと、ちょっと冷たくない村上さん? まあそれはいいとして、今これを書いている私は20代後半なんですが、いったん20歳を過ぎてしまうともう、純粋な意味での「文章力」っていうのは、もうどうにもならないんじゃないかっていうのは思いますね。そういう意味では確かに「もって生まれたもので決まる」のでしょう。 じゃあ20歳を過ぎるともうどうにもこうにも手は加えられないのか、ずっとそのままいくしかないのか、というとそんなこともなくて、たぶん少しだけ改良の余地は

    文章を書くのに、たぶんあんまりコツとかない - チェコ好きの日記
  • もしも私の本棚を本棚と呼んでいいのなら - チェコ好きの日記

    棚を晒すのが流行っているらしいです。 人からセンスがないと指摘されることを過剰におそれている私は、私物を晒すことにけっこう抵抗があるのですが、棚だったらいいかもしれない。気にせずいってみよう。 机のまわり まず、私はやたら書評とか書いているわりには蔵書が少ないです。普通のは基的に、読み終わったらすぐ手放してしまうからです。「このはきっと何度も読み返す」「何度も引用して言及する」、読み終わった直後にそう思わなかったは、さっさと売り払ってしまいます*1。あとは、もう殺されてもいいと思ってるんですけど、「並べておいて美しくないは並べたくない」という謎の美意識を持っておりまして、もともと冊数がないというのもあるんですけど、マンガは棚に並べない主義です。クローゼットに全部押し込むか、やっぱり売ります。マンガは背表紙をもっと美しくすることを出版社の方には頑張っていただきたい。それかもう

    もしも私の本棚を本棚と呼んでいいのなら - チェコ好きの日記
  • 『ここは退屈迎えに来て』ーーファスト風土の“退屈”から抜け出すには - チェコ好きの日記

    「ファスト風土」とよばれるような土地を舞台にした話題の小説があるという話は前々から聞いていたのですが、このたび勇気を振りしぼって、山内マリコ氏の『ここは退屈迎えに来て』を読んでみました。 ここは退屈迎えに来て (幻冬舎文庫) 作者: 山内マリコ出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2014/04/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (15件) を見る 以下はこの小説の感想文です。既読の方、未読だけどネタバレ上等の方以外は、注意してお読み下さい。 ファスト風土はなぜ“退屈”なのか まずこちらの小説に対する私の第一印象なんですが、何かもうタイトルだけで8割くらい持ってってるというか、「勝ち」だな、と思いました。 この小説の舞台は、前述したように「ファスト風土」とよばれるような地方都市です。構成としては全部で8編の小説からなる短編集で、8編それぞれの主人公は別ですが、すべて同じ地方都市を舞台

    『ここは退屈迎えに来て』ーーファスト風土の“退屈”から抜け出すには - チェコ好きの日記
  • 美術史、ヤンキー絵画を語る『ラッセンとは何だったのか?』 - チェコ好きの日記

    イルカの絵、といえばだれでも真っ先に、クリスチャン・ラッセンの絵画を思い浮かべるのではないでしょうか。目に鮮やかなその作風は、一度見たら忘れられない鮮烈な印象を、私たちにあたえます。 ※ラッセンのジグソーパズル このクリスチャン・ラッセンという人の作品は、日では80年代後半〜90年代前半に、ブームの全盛期を迎えました。今では少々影が薄くなった気もしますが、一時期はおもちゃ屋さんのジグソーパズルコーナーへ行けば、ハワイのお土産屋さんに行けば、水族館へ行けば、カラオケに行けば、パチンコに行けばーー必ずラッセンの絵か、あるいは「ラッセン的なイメージ」が溢れていたような記憶が、確かにあります。 私は1987年の生まれなので、その全盛期の頃の「ラッセン」を、ぼや〜っとした印象でしか知りません。でも、ジグソーパズルとか水族館とか、自分を取り囲む環境のなかで「ラッセン」あるいは「ラッセン的なるもの」を

    美術史、ヤンキー絵画を語る『ラッセンとは何だったのか?』 - チェコ好きの日記
  • 『大卒だって無職になる』を読んで考えた3つのこと - チェコ好きの日記

    「終身雇用制度」は、もう日において、崩壊しつつあります。 というのは、わざわざ私がいうまでもなく、いろいろなところでいわれている、周知の事実。 終身雇用が崩壊したということは、これからはおそらくほとんどの人が、「転職」を経験することになる、ということです。 (「起業」とかの人もいるかもしれないけど) 「職」と「職」との間がほとんど空かずにスムーズにいけばいいけれど、「転職」をする以上、その間に空白の期間、つまり無職の期間が生まれてしまうことは、今後どんどん珍しい現象とはいえなくなっていくでしょう。 むしろ、「職」と「職」の間に有給休暇気分であえて無職期間をつくる……なんてことだって、あってもいいと思うのです。 そんな半ニート気分の私(25歳)にとって、こののタイトルはごく自然に受け入れることができましたが、 もっと上の年代の方にとっては、確かに衝撃的なタイトルなのかもしれません。 大卒

    『大卒だって無職になる』を読んで考えた3つのこと - チェコ好きの日記
  • 著者と読者の関係は、フラットになりつつある。 - チェコ好きの日記

    「読者には誤読する権利がある」みたいな言葉を聞いたことがあって、私も基的にはその考え方に賛成しています。ブログに書いた内容にコメントをもらったりするとき、それが賞賛であろうと批判であろうと、「あれ、私そうは書いてないんだけどなー」って思ってしまうことってけっこうよくあるんですが、やっぱりそういうときは私の文章の書き方に問題があったのだろうと、まずは考えます。 ただ、この「誤読の権利」という考え方は、もちろん今も有効ではあるんですが、もしかしたら一昔前の「書き手と読み手の関係」を表しているような気も、またするんですよね。今回は、そのあたりの所感についてちょっと書きます。 かつて、著者は圧倒的に強かった 「かつて」っていうのは私のなかでは今から10年前くらいまでを想定しているんですけど、当時はもちろんガラケーしかなくて、メールのやりとり以外でインターネットなんてやっているのは、ごく少数に限ら

    著者と読者の関係は、フラットになりつつある。 - チェコ好きの日記
  • 村上春樹と宮崎駿の物語は、マニュアル化されている!? - チェコ好きの日記

    「村上春樹のファン層と、宮崎駿のファン層って重なる気がするんだよな」 と、いっていたのは、知人だったかだれだったか。前者のファンではあるけれど、後者はどちらかというとアンチに属する私は、思わず「むむむ」と反論したくなったものです。 しかし、先日『物語論で読む村上春樹と宮崎駿——構造しかない日』というを読んだことがきっかけで、「やっぱり村上春樹と宮崎駿って似てるのかもしれない」と思い直した私は、この超有名な2人の作者の物語について、考えてみることにしました。 物語論で読む村上春樹と宮崎駿 ――構造しかない日 (角川oneテーマ21) 作者: 大塚英志出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2009/07/10メディア: 新書購入: 12人 クリック: 69回この商品を含むブログ (43件) を見る 村上春樹と宮崎駿の物語は、マニュアル化されている!? 「ホッ

    村上春樹と宮崎駿の物語は、マニュアル化されている!? - チェコ好きの日記
  • 個人的にトラウマになるくらい後味の悪かった映画7選 - チェコ好きの日記

    たくさんの映画を観ていると、「期間をおいてもう一度観たい!」と思う素敵な映画もあれば、「できれば二度と観たくない」と思う、 何とも後味の悪い映画にも出会います。 今回紹介したいのは、私が出会ったなかでも特に後味の悪かった、何ともダークな映画たち。 しかし、「はいはい面白かった」で終わってしまう並の映画よりも、「げげげ〜」とトラウマになるくらいの衝撃をもたらす映画のほうが、ある意味作品としては成功しているといえるのかもしれません。実際、以下に紹介する7作品を、私は「できれば二度と観たくない」けど、それなりに高く評価しているつもりです。 それでは、まず1目から。 1 『絞殺』新藤兼人 絞殺 [DVD] 出版社/メーカー: キングレコード発売日: 2012/05/09メディア: DVD クリック: 8回この商品を含むブログ (2件) を見る映画が終わった後もずっと陰な気持ちが残り、その後3日

    個人的にトラウマになるくらい後味の悪かった映画7選 - チェコ好きの日記
  • 『5年後、メディアは稼げるか?』の時代に求められる、教養とは。 - チェコ好きの日記

    教養」という言葉は、私はあまり好きではありません。 辞書には一応それらしき定義はのっているけれど、人によってその意味するところが若干異なったりするので、非常に使いにくい言葉であるというのが理由の1つです。あと、インテリ野郎がメガネをクイクイしながら嫌味ったらしく使う言葉に聞こえるというのも、2つ目の理由としてあげておきましょう。 いつの時代も決して(表面上は)軽視されることはなかった「教養」ですが、先日読んだ『5年後、メディアは稼げるか』というのなかに、これからの時代はますます「教養」というものが求められるようになるよ、という記述がありました。私はメディア関係の人間ではまったくありませんが、なかなか興味深かったので、今回は「教養」というものについて、考えをちょっとまとめてみようと思います。 5年後、メディアは稼げるか――Monetize or Die? 作者: 佐々木紀彦出版社/メーカ

    『5年後、メディアは稼げるか?』の時代に求められる、教養とは。 - チェコ好きの日記
  • おいしい書評の書き方 - チェコ好きの日記

    私はよくこのブログで、書評のような感想文のような、得体の知れないものを書いています。*1 そんな中で先日、内田樹の『村上春樹にご用心』を読んでいる途中で、書評に関して「おお、これだ!」と思う表現に出会いました。孫引きになりますが、ちょっと引用してみます。村上春樹の文章です。 筋をずらずらと書いてしまう書評って困ったものですね。とくに結末まで書いてしまうというのは問題があります。(……)一般論で言って、書評というのは人々の欲をそそるものであるべきだと、僕は思うんです。たとえそれが否定的なものであったとしても、「ここまでひどく言われるのならどんなものだかちょっと読んでみよう」くらい思わせるものであってほしい。それが書評家の芸ではないでしょうか。 『少年カフカ』p,232*2 書評のゴールはどこにある? 私自身たいした書評が書けるわけではないので、「書評の書き方とは!」なんて教えられる身分では

    おいしい書評の書き方 - チェコ好きの日記
  • 芸術家は露出狂 - チェコ好きの日記

    映画、美術、文学、演劇、その他何でもいいんですけど、とにかく芸術に関する批評などを書いている人がいた場合。 その人は、たぶん9割くらいの確率で、「当は自分も創作側の人間になりたかったけど、才能がなくて諦めた人」です。 「才能がなくて諦めた」はちょっと言い過ぎかもしれないけれど、芸術の“批評家”は、少なくとも1度は“創作側”を志した、もしくは経験したことのある人間が多いです。 何らかの理由で途中で創作側になることを諦め、“批評家”に転向したのです。 何を隠そう、私もそんな「才能がなくて諦めた」人間の1人。 詳しくは以前書きましたが、私小学生の頃は、将来マンガ家になる予定でしたので…… まったくどうでもいいことを学んでいた私の大学4年間について - (チェコ好き)の日記 そこで考えてしまうのは、そんな“芸術家(創作側)”と“批評家”を隔てているものって、いったい何なんだろうということです。

    芸術家は露出狂 - チェコ好きの日記
    hiroyukixhp
    hiroyukixhp 2013/11/17
    才know
  • 「正直、人生ちょっと後悔してる」そんなあなたが読むべき本はこの1冊! - チェコ好きの日記

    突然ですが、2013年のほぼ日手帳には、3月18日のページに、こんなことが書いてあります。2013年のほぼ日を持っている人は、ぜひ手に取って確認してみてください。 中学校を卒業するにあたって、小学校の時お世話になった先生方から ビデオレターを頂いた時、ある先生が言った言葉です。 「自分の歳を3で割ると、それが人生の時間だ」私達は15歳÷3=5時。 午前5時の夜明け前。今人生の夜明け前にいるのだと教えて下さいました。 貴方の人生は今何時ですか? ——読者メールより 「後悔のない人生を送ろう!」 これは、いろいろなところでいろいろな人がいっていることで、それを実現するための方法が書かれたは、硬派なものからちょっと胡散臭いものまで、書店に行くと山積みになっています。 私も「後悔のない人生を送りたいな〜」とは常々思っていて、この考え方には概ね同意できます。 でも一方で、「後悔のない人生」なんて、

    「正直、人生ちょっと後悔してる」そんなあなたが読むべき本はこの1冊! - チェコ好きの日記
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