高校球界屈指の策士、馬淵史郎監督(59)が率いる明徳義塾(高知)は、8日の第2試合で春夏連覇を目指す敦賀気比(福井)と対戦する。 優勝候補の一角に対し、夏の甲子園初戦で16連勝中の明徳義塾が挑む1回戦屈指の好カードだが、「16」の白星には1992年大会で星稜(石川)の松井秀喜(元ヤンキースなど)を5打席連続敬遠し、3-2で逃げ切った一戦も含まれる。 昨夏は智弁学園(奈良)のスラッガー岡本(巨人)に対して「敬遠するかもな」と揺さぶりを掛け、きっちり10-4で完勝。まさに憎らしいほどの強さを誇る。 ある選手は「ぼくらは昔からヒールなんで。今度の初戦も、きっちり悪役やりきりますわ」。V候補が相手でも、ひるむ様子はまったくない。