村木厚子さん 菅直人首相は全国で約4万人とされる待機児童の解消に向け、21日にも首相直属の「待機児童ゼロ特命チーム」を発足させる方針を決めた。19日に関係閣僚を集め、省庁横断で取り組むよう指示。チームの事務局長には、郵便不正事件で無罪判決を受け、復職した村木厚子・内閣府政策統括官を起用する。 特命チームは岡崎トミ子少子化担当相を主査とし、厚生労働省や文部科学省の政務三役らが参加。調整役となる事務局長には厚労省雇用均等・児童家庭局長を務め、現在も少子化対策を担当する村木氏を据えることにした。 チームは即効性のある具体策を検討するほか、受け入れ児童を増やすための幼稚園と保育園の一体化の制度設計も進める。早ければ年内にも方向性を固め、来年の通常国会に関連法案を提出する。 民主党政権の子ども関連政策は、子ども手当制度という「現金支給」を柱とし、野党からは「ばらまき」と批判されてきた。今回の