そこで数年前からずっと考えて試行錯誤をしているのが、営業プロセスと開発プロセスの一体化です。製販一致といえばいいでしょうか。もっと言ってしまうと「商談の一部に要件定義という作業を組み込んでしまう」というものです。つまり受注前に要件定義を完了してしまうということです。 システム開発について論じられる際に、意図的なのか無意識なのかはわかりませんが無視されているのが契約の問題です。いくら開発側が素晴らしいと思うものを作ったとしても、お客様が受け容れてくれなければ1円の価値もないのです。ですから、どういうものを納品すればいくらの価値があるのかというのを合意する必要があります。その合意を見える化したものが契約書です。 ここで「何が出来上がるかはやってみないとわからないけど、とにかく一緒に頑張りましょうよ」という契約にするというのももちろん可能です。それは役務の提供ということになります。要するに成果を