働き方の見直しの第一歩は、時間の処理能力のスキルアップにあることは前回述べました。しかし、「そうはいっても、定時の間は電話応対や雑用に追われて集中して仕事ができない。職場の人間が少なくなる残業時間のほうが静かで仕事がはかどるよ」と考えている人が、まだまだ少なくないようです。 しかし、それは本当でしょうか? 東京大学の島津明人准教授によれば、「人間の脳が集中力を発揮できるのは、朝目覚めてから13時間以内」だそうです。 これを仕事に当てはめてみますと、朝6時に起きる人は、19時以降は集中力が低下することになります。 さらに、島津准教授は、「集中力の切れた脳は酒気帯びと同程度の、さらに起床後15時間(ここの例でいえば21時)を過ぎた脳は、酒酔い運転と同じくらいの集中力しか保てない」と述べています (*注1)。 つまり、残業中の仕事は、じつは労働生産性が非常に低い(効率が悪い)のです! 実際、「あ
3ヶ月で149.5勉強時間達成できたGoogleDocsによる自動見える化のやり方とその効用 に関するライフレシピをご紹介します。nanapi [ナナピ]は、みんなで作る暮らしのレシピサイトです。はじめに このレシピの主旨 勉強記録を見える化する簡単な仕組みを最初に作ることで、 日々の勉強のモチベーション継続を目指します。 イントロ 色々勉強したい!と思って勉強を始めたものの、3日坊主になってしまう経験ある方少なく無いかと思います。私はしょっちゅうそういうことに陥ります。 どうしても継続したい勉強があった場合、毎日「記録」することが継続の鍵となると良く言われます。(参考:「「朝2時起きで、なんでもできる」の私の書評」) ただ、 「その「記録」することが億劫だから継続できないんだよっ!」 そんなところを解消するのが今回のレシピの主旨です。 なお、タイトルの時間についてですが、201
今日はもう記事一本書いたので、短い記事で。 Twitterで議論してるうち、書きたい気持ちを抑えられなくなった。 日本に起業家を増やす方策のひとつとして、 技術を持った人と、経営を良く知る人を結びつける場を作ってはどうか、と言う話。 実際、アメリカのビジネススクールなどは、こういう場になっている。 特にMITやスタンフォードなどは、学内に、IT、バイオテクノロジー、電池、新エネルギーなど、 技術や知識を持っている研究者がたくさんいる。 彼等が、経営が分かっているビジネススクールの教授や学生たちと結び付けられ、 起業に至っているケースがたくさんある。 私は、某大学で普通の人よりちょっと長めに大学におり、 学部ごとに分断化された大学の中の研究者をつなぐ仕事などに関わったりしていた。 だから、大学とか企業の中央研究所などには、もう少し発展させれば、起業ネタに結びつく技術や、 それを開発できる研究
最近、私はどこに行っても「日本に帰ったら、日本にシリコンバレーを作る仕事をする」と言っている。 私が余りに熱く語るものだから、ほとんどの人の反応は「すごい。それは面白い!」なのだが、 中には「そんなことしてどうなるの?」「何それ、起業家の楽園を作るとかそういう意味?」という懐疑的な反応もある。 だからそろそろ、私の立ち位置を明らかにしておいた方がいいかと思い、ブログに書くことにした。 私が「日本にシリコンバレーを作る」と言うとき、その意味は、 シリコンバレーのように、起業家、経営のプロ、資本、技術、人材が有機的に結びついている。 だから優秀な人が起業しやすく、必要に応じて人材・技術・資本を補給しながら成長しやすい環境。 ということ。 以前のブログ記事でも何度も書いてきているように(代表例)、シリコンバレーやボストンのような起業家の街にはこの環境がある。 だから、起業家がどんどん生まれ、しか
これはMITの先生に教えてもらったサイト。 世界の国々のマクロ経済指標の変化がひと目でわかる、という優れものアプリ-GapMinder http://www.gapminder.org/world/ あらゆる経済学のサイトの中でも、特に優れている、ということで近年注目を浴びているサイトだ。 経済指標の歴史がすぐ分かる視認性の良さだけでなく、見た目にも美しく、さらに遊んで楽しい、素晴らしいサイト。 超オススメ。 あ、でも1度見ると1時間くらい遊んじゃうと思うから、覚悟して望むように(笑) でもこのサイトで遊んでいるだけで、マクロ経済について色々なことが学べる。 (更にその年に何が起こったかを調べるためのWikipediaがあれば万全) いろんな種類の指標があるのだが、ここでは一番メジャーな、縦軸に平均寿命を、横軸に一人当たりGDPをとったグラフをご紹介。 平均寿命はその国の国民の健康状況を表
交渉ごとというのは今のところ、「理解」「説得」「納得」というのが基本的な流れであって、納得が達成できなかったときに、話を切り返す起点としての「謝罪」というものがあって、交渉は、このサイクルを回しながら、最終的な「納得」へと導く技術なんだろうと考えている。 いずれにしても、交渉のはじめには「理解」があって、相手に対する理解と、自分自身が何を知っていて、何を知らないのか、きちんと理解していないままに臨んだ交渉は、グダグダになってしまうのだろうと思う。 昔話 3年目ぐらいの頃、僻地の施設に飛ばされていて、患者さんを「追い出す」役割を仰せつかったことがある。 80歳をずいぶん過ぎた糖尿病の患者さんで、糖尿病のコントロール中だったのだけれど、夜になると居酒屋さんに飲みに行ったり、インスリンの量を勝手に変えてみたり、病棟でたばこを吸ったり、とにかく問題が多かった。 その施設に来たばかりの頃、看護師さん
このブログでは、新しく作りたいNPOのお話をしています。 で、NPOの目的は 10年後、仕事を「ツライもの」から「楽しいもの」に変えたい 子どもたちが「お父さん・お母さんのように早く働きたい!」と思える社会にしたい です(毎日書いてますけど(笑))。 昨日は、NPOを作るに当たり、その名称と、活動に関わっていただくことで「こんなんなってたらいいな~」ということをイメージしてみました。 未来を描くことも大事だけど、目の前には現実もある。で、昨日イメージした架空人物Aさんを使って、はたらく人々が、今、どんな現実の中にあるのかを考えてみたいと思います。 あっ、ちょっとその前に…… 実は、「10年後、仕事を「ツライもの」から「楽しいもの」に変えたい」という目的は、突然降ってきたフレーズです。なんだか分かりやすいし、「あっ、これだな。これしかないな」って思いました。で、自分でタイプした文字を見たら。
失敗学を簡単に説明すると、「失敗やミスをやらかしても、それをきちんと省察することによってその後に活かそう」という考え方の事です。至極当たり前のことのようですが、これが時には難しく実践出来ていません。ましてや組織単位で失敗学を実践しようとすると、体面を重視する日本人には、まず失敗を隠蔽しようという真理が働いてうまくいかないです。 「同じ失敗を繰り返さない、失敗を活かすための考え方。」、一見ごくまっとうな考えのように思えるかもしれません。でも失敗学を学んだ私には、日本の多くの組織においてこの失敗学が全く実践されていないように思えます。 以下、失敗学を活用するための3段階の手順です。 人は必ず失敗する。人は失敗をやらかすものである事をまず認める。 失敗を隠そうとするのは自然の真理。だからこそ失敗が表に出てくる仕組みを作ること。 個人を責めるのではなく、失敗を繰り返さないための仕組みづくりをするこ
英語の構文を何故覚えるか? 何故、英文法を学び、それによって英文を分析・分解する練習を行うのか? 英語を日本語にしたり、日本語に英語にしたりする力が身につく、というのが表面的な答だ。 本当の目的を話そう。 英語の構文は、思考のパターン(形)をまとまって提供される、いまの日本だと、最初の、そしてほとんど唯一の、機会に他ならない。 そして英文法は、ある種の「人工言語」として英語を扱うためのプロトコルであり、そのトレーニング手段である。 つまり、構文というパターンを蓄え、英文法に基づき、与えられた文を分解したり組み換えたりすることを通じて、考えることと書くことの初歩トレーニングを行っているのである。 したがって、この段階をスルーすると、自分で自覚的に機会を設けないかぎり、考える作法、書く作法を知らないまま、一生を終える事になる。 卑近な例を出せば、そのままだと、いくら論文の書き方を教えられても、
抜書きはスキルと言うより、習慣に属すべき事柄だ。 その意味では、とりかかるのは早い方(今、今日から)がいい。10歳から始めていれば、20歳で10年分の蓄積がある訳だから。 やることは極めてシンプルだ。 目にとまったフレーズ、耳に残ったコトバを、書き溜めて行く。ただそれだけ。 紙のノートでも、Evernoteでも、なんでもいい。 というのも、検索は、あまり必要ない、すくなくとも最も大事な目的にとってはさほど重要ではないからだ。 抜書きされるものの中には、すぐに実用に供されるものもあるが、目的の中心はそこにはない。 例えば、忘れ果てた後に、どこかで同じコトバに再会することがあっていい。 書きとめなければ、その再会はなかったのであり、あとでまた触れることになるが、それこそが重要なところだ。 書いておくのは、抜き出したコトバの他には、日付と出典。 あと、できれば、コメントや感想、その他思いついたも
Author:くるぶし(読書猿) twitter:@kurubushi_rm カテゴリ別記事一覧 新しい本が出ました。 読書猿『独学大全』ダイヤモンド社 2020/9/29書籍版刊行、電子書籍10/21配信。 ISBN-13 : 978-4478108536 2021/06/02 11刷決定 累計200,000部(紙+電子) 2022/10/26 14刷決定 累計260,000部(紙+電子) 紀伊國屋じんぶん大賞2021 第3位 アンダー29.5人文書大賞2021 新刊部門 第1位 第2の著作です。 2017/11/20刊行、4刷まで来ました。 読書猿 (著) 『問題解決大全』 ISBN:978-4894517806 2017/12/18 電書出ました。 Kindle版・楽天Kobo版・iBooks版 韓国語版 『문제해결 대전』、繁体字版『線性VS環狀思考』も出ています。 こちらは10刷
何のためにテキストに傍線を引くかといえば、一見フラットに見えるテキストの「表面」に凹凸をつけるためだ。 傍線を引くことで、テキストのある部分が浮きあがり、他の部分は、いわば「背景」に退く。 一番多い使い方は、テキストの中に、覚えておきたい箇所を見つけたとき、見失わぬように印をつけるものだろう[リマインダーとしての傍線]。 しかし、この「浮き上がらせる」傍線は、もっと様々な用途に応用が効く。 おそらく一番単純で、効果が分かりやすい例は、長すぎる修飾節をなんの工夫もないまま、ずるずる並べた翻訳文(あるいは翻訳調の文章)に、傍線を引くことで、その贅肉を削ぎ落とした意味・関係を浮かび上がらせるというものだ。[読解・抽出のための傍線] (例) ハイデガーも、ヤスパースやサルトルその他の思想家とともに、実存哲学者のうちに数え入れられているが、実存が人間の一つの在り方を示すものであるかぎり、もともと実存
シゴタノ!5周年ということで、前回はこの5年間に取り上げてきた本(=僕自身がお世話になってきた本)を振り返りました。 » 過去5年間に紹介した本のうち今すぐ読むべき5冊 今回は現時点で1134本にのぼるエントリー群に目を向けます。 先のエントリーでも書いた通り執筆陣が増え、それに伴ってエントリー数も増えたために、書いている僕自身もこれまでの5年の間にどんな話を書いてきたのかの把握が困難になっています。 時事ネタを排し、「いつ読んでもそれなりに役に立つこと」をモットーに書いていますが、ここで最も重視しているのは誰よりもまず自分にとって役に立つかどうか、です。人の役に立つことを書くのもいいですが、最終的に自分の救いにならなければ続かないでしょう。 実際のところ、たわむれに適当なキーワードで検索して出てきたエントリーを読み、我ながら「おお、これはすごい!」と感心してしまったことは一度や二度ではあ
door to door 「人生の新たな扉を開けた挑戦者たち」に迫ります。一歩を踏み出す不安とどう向き合い、葛藤をどう乗り越えたのでしょうか。そして、彼女が扉を開けた理由はーー。 NEW 21回/全16回 キャリア 2024.02.26
1959年東京生まれ。東京大学文学部社会学科卒業後、松下政経塾で松下幸之助の経営哲学を学ぶ。卒塾後、ミネソタ大学大学院修了(成人教育学博士、 Ph.D.)。ミネソタ州政府貿易局日本室長、松下政経塾研究部門責任者などを歴任し、現在、NPO法人学習学協会代表理事、帝塚山学院大学客員教授、NPOハロードリーム実行委員会理事などをつとめる。企業や地方自治体の管理職研修を担当しつつ、教育学に代わる「学習学」の構築を目指して、研究・講演活動を展開している。主なテーマは、コーチングの他、キャプテンシップ(プレーヤーとしてのリーダーシップ)、個人と組織の学習、戦略プランニング、創造力開発、学習スタイルなど多岐にわたる。NHK教育テレビ「実践ビジネス英会話」の講師などを歴任。コーチングやポジティブ組織開発、ほめ言葉などの著書多数。 ホームページ「らーのろじー株式会社」 評価が上がる!上司を味方にする技術 自
2010年06月02日 18:24 カテゴリ起業 スモールビジネスを興して成功するための9条件 Posted by fukuidayo Tweet 今日は、毎週参加している定例の経営会議に参加しました。 参加者の一人は今年から事業を始めた若き経営者。もう一人の参加者は、以前ブログでも触れたEC事業に取り組む若者(関連:となりの起業家と、爆発したい俺)です。 EC事業に取り組む彼は順調に業績を伸ばし、現在は月商150万。粗利が75万。3月から事業をはじめ、5月にこの状態に持ってきたわけですからスゴイです。今は、配送・問い合わせ対応を外部に委託し、ほとんど自分の時間を使う必要もなくなりました。月50万以上の不労収入を得ている計算になります。 もう一人の彼は、先月は少し苦しんでいたのですが、いろいろと助けてくれる仲間や先輩が現れたり、新規の事業アイディアが生まれたりして、急速に売上が拡大していま
Boston Career Forumで就職に対する考え方が180度変わってから、早いもので半年が経過。初めて就職活動というものをアメリカで経験し、そのシビアさを知ったと同時に、もうすぐ自分も社会に出て行くんだと実感した。今年の4月で大学4年になり、本当に一歩手前まで来た。今まではまだ時間があると思い、ゆっくりと考えてきたが、そろそろ真剣に「覚悟」を決めなければいけない時期になってきた。 「覚悟」とは、腹をくくること。自分を信じて自分の夢を追える力。 自分を信じる事。これが1つ、人生を楽しむコツだと思う。大きな夢があっても、自分を信じる事が出来なければ夢を叶える為の道の途中で足がくすんでしまう。胸を張ってその道を進んでいくことが出来ない。でも、自分を信じて、覚悟があればその道のりがどんなに辛くても、何度転んでもその先にある夢の為に進んでいくことが出来る。一度や二度の転倒なんて気にもせず、逆
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