自宅にひきこもり、社会への一歩を踏み出せない若者が全国で増えている。その中には、職に就かない「ニート」もいれば、不登校の生徒もいる。悩みを抱える親たちがすがる思いで各自治体の相談窓口に行っても、〈縦割り行政〉でたらい回しにされることも多い。そんな人たちが、ようやくたどり着いた高槻市内の支援団体。食事会に同席し、参加者の深い苦悩に耳を傾けた。(湯川大輔) 「もう20年余りになります。息子が部屋に閉じこもってから。一日も早く、息子が外に出られるようにしてあげたいのですが……」 兵庫県内の主婦(65)は、苦しい胸の内を吐露すると、涙を流して言葉を詰まらせた。 16日、NPO法人「ニュースタート事務局関西」が、高槻市内にあるビルの一室で開いた「鍋の会」。参加者は約20人。ひきこもりから社会復帰に向け、立ち上がった人、ひきこもりの子どもを持つ両親――。年齢も18〜70歳代と様々。みんなで寄せ鍋を囲み
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