<< 久野ゼミのホームページには11万3000近くのアクセスがあります。責任が重大なので今日は汎化についての解説をします。 | 日記のはじめに戻る | わたしが俳句を始めてことしで10年になります。 >> わたしのメールに療育に関するご質問があまりにも多いので、ひとつひとつに回答している時間がありません。それ故、今後は出来るだけこのブログで回答して行きたいと思います。療育に限らず学習理論や行動療法について質問が寄せられているのですが質問に順次答えて行きます。 さて、質問のひとつはわが国の臨床が国際的著しく遅れているとのわたしの判断の基準は何処にあるのかとの質問です。 わたしがわが国の臨床心理学には40年の遅れがあると云っていっているのは、以下の理由からです。 1949年に米国コロラド州の田舎町ボールダーで臨床心理学モデルの検討会議が開催され、臨床心理学者の「科学者ー実践家モデ
昨日お買い物したこの本をぱらっと見るととても興味深いことが書いてありました。 “現代家族”の誕生―幻想系家族論の死 作者: 岩村暢子出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2005/06/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 46回この商品を含むブログ (47件) を見る 実際に主婦をやってきた人たちのインタビューの分析なのですが、そのなかで1960年代ごろから、多くの女性が、夫は仕事で帰りが遅く、家族で一緒にご飯を食べたことがほとんどない、とか、子どもと自分だけなので、ハンバーグとかカレーとか、子どもが喜ぶ物が中心になった(つまり、いわゆる「おふくろの味」が洋食になってしまったということですね)、とか答えているというのです。 著者が言うように、食卓を取り仕切っている厳格な父親など、今からかれこれ40年くらい前のこの時代に、既に消滅していたのです。 僕は常々、男性(夫)の帰宅時間が
本屋で今週の『読売ウィークリー』(2006年6月18日号)を立ち読みする。「バブル再来!06「就活」」という記事がある一方で、このあいだ起きた「海洋学者」一家の事件の記事もあり、その二つの記事が気になったのだ。 「就活」の記事は、大手企業だけではなく、業界2番手、3番手あたりの企業に行く人には、楽々内定が出ているという内容。この前の『Newsweek』の記事の内容と同様に、大手企業や職種にこだわってしまう人は、苦戦してしまうらしい。そんなわけで、楽に内定を取れる人と、なかなか内定が出ない人の二極化が起きている。バブル期の反省から、企業が採用にあたって学歴や出身校よりも人物重視になっているといわれるが、とはいえ入社してから学歴で差別化されているともあって興味深い。 結局、今年の就活は売り手市場なのだから、「数打ちゃ当たる」ということではないだろうか。エントリーの時に会社を選択するのではなく、
今朝のYOMIURI ONLINEから 小泉首相は1日夜、05年の合計特殊出生率が1・25と過去最低を更新したことに関連し、首相官邸で記者団に「今年になって出生率も回復の兆しがあるとの報告を受けている。今後、少子化対策は最重要課題になってくる」と述べた。 たしか今年の初めに出生率が低下して、人口が減少に転じる事が大きなニュースとして報じられたと記憶しています。また少子化対策が重要と判断したので担当大臣を置いたはずです。それほどの重要課題であるはずなので、国会の予算審議でも対策が論じられなければならないはずです。普通に考えればそうならないとおかしいはずです。 もうすぐ国会は会期が終わりそうです。首相は会期延長には気乗り薄です。この国会で少子化対策はどれほど論じられたのでしょうか。国会のすべての委員会をウォッチングするのは不可能ですから、あくまでもメディアが報じたもの、また具体的に形になったも
元・三世創価学会員が、今までの体験から感じたことを、思うままに書いています。 現在、特定の宗教団体には所属していません。宗派もありません。 *管理人mocoが不在の為対応が遅れる事もありますが、よろしくお願いします。あまりにも酷い妄信の方からのコメントは削除するつもりです。このブログは討論の場ではありません。 代理人 更新もほとんどしていないブログを見て下さっていた皆さん、ありがとうございました。 非常に残念ですが、無期限休止にします。 なぜなら命の危険にさらされているからです。 これ以上ブログを続けると私以外の人にも迷惑になると考えたからです。 前回の嫌がらせが『最後通告』だとしたら、皆さんがこのブログを読んでいる頃には、私はこの世から消えているかもしれません。 しばらくの間、ブログの管理は友人に任せます。 私にもしもの事があった場合、その友人に最後のメッセージを託しています。 リ
このシリーズに関しては、「日本はこういうところがダメだ」という書き方はなるべくしない方針でやってきたのだが、いくつか日本の特殊出生率1.25について、アメリカと日本の比較の話を読んでしまって、つい言いたくなってしまった。 出生率向上は米国にも学んだら: 極東ブログ error 「愛国心」との関連性については全くコメントのしようがないが、「アメリカの子供の数」の話は、生活感覚として、白人の家庭でも一般に子供がいる家が多く、数も多いような感じがする。さて、それはナゼか? 日本とアメリカしか比べられないが、私的には、「アメリカは親に甘いから」だと思う。 昔、竹内久美子さんという動物学者の本が流行したことがある。「身勝手な遺伝子」論で、男と女の話などをスルドく面白く解説していて、一時はまって読んだ。その中の一つに、「イギリスのような、ロクなもの食べていない国ほど、偉大な科学者を多く出すのはなぜか」
相変わらず、日本ではニート問題などに対し、「食うに困らぬ豊かな時代になって、ハングリー精神がなくなった」とか、「日本人の心を失ってしまった」とか言う人たちがたくさんいる。まぁ、今に始まった話ではない。私が子供の頃も、親や先生の世代から、「あなたたちは、戦争の苦しさを知らないからダメだ」とか言われて、「おーそーかい、じゃぁ私たちをちゃんと教育するために、戦争を起こすのがいいのかい!」とめちゃくちゃ反感を感じたものだ。 要するに、これだけ平和でみんなが豊かな時代というのは、日本の歴史上なかったから、そういう世の中でどうやって子供のモラルを育てればいいか、というノウハウがないだけだろう。どうすればいいか自分の頭で一生懸命考えずに、豊かな時代のせいにしたら、豊かな時代に申し訳がないじゃないかと思う。 アメリカは、日本よりも豊かな時代が長いので、それなりにノウハウがいろいろと蓄積されていると思う。も
ウチの息子は、アメリカの現地校と日本語補習校の両方並行して行っているので、両国の子供の教育の進み具合がつぶさにわかって、なかなか面白い。アメリカといっても、州によって教育要綱が違うので、下記はカリフォルニア州の話。 一般に算数は日本のほうが進んでいると言われる。確かに、少し日本の学校のほうが進んでいるかもしれないが、ウチの息子は早生まれで、日本の学校のほうが半年ぐらい進んでいる勘定になるので、それほどものすごい差があるようには思えない。最近、カリフォルニアでは「算数の新教育方針」というのが出て、概念を一つずつしっかりと覚えて進んでいくのではなく、やや難しい概念でも小さいうちにざぁっと紹介し、完全に消化しないでもよくて、次の年、またその次の年にもうちょっと進んだやり方でまた同じ概念に戻ってきて、スパイラル式にだんだんと消化するというプログラムをやっている。そのため、割り算もちょこっとしかやっ
■パラサイト式血液型診断 藤田紘一郎著 「血液型による性格判断にはちゃんと科学的根拠がある。偉い教授がそう書いている」と言っている人がいたので、「どこの教授だよ?竹内久美子じゃないだろうな」と突っ込んだら、東京医科歯科大学名誉教授である藤田紘一郎がそう言っているという。寄生虫関係の本を多数書いており、何冊か著作を読んだことがある。「パラサイト式血液型診断」という本を書いたようで、内容を見ないことには批判もできないので購入した。いくつかの感染性疾患とABO式血液型に弱い関連があるのは事実であり、その辺のことを膨らませて書いた本を素人が誤読しただけかもしれないと読む前は思っていた。 しかし、読んでみたがこれはひどい。藤田紘一郎はどうしちゃったのか。少々ショックを受けた。ABO式血液型と感染症の関係から血液型と性格の関連を導き出すのは、ほとんど竹内久美子の受け売りである。その他、能見正比古、安保
最近、血液型と性格に関するテレビ番組が多く、「放送倫理・番組向上機構(BPO)」が「血液型によって人間の性格が規定されるという見方を助長しないよう」、放送各局へ要望したのだそうだ。周期的にこういうのが流行るらしい。血液型性格診断は、容易に差別の問題と結びつくわけだが、差別問題については長谷川芳典先生の血液型性格判断資料集を参照されたし。血液型ごとに性格に「実用的価値があるほどの顕著な差」が仮にあったとしても、それを利用することの妥当性は問われるべき。それはそれとして、ここでは差が本当にあるのかどうかを判定する際に、陥りやすい誤りの一つを紹介しよう。 「嘘と真っ赤な嘘と統計」という言葉にあるように、嘘に統計はよく利用される。そのせいか、「あんなのはただの占い(統計学)ですから」のような言い方がされることもある。しかし、統計学と占いは明確に異なる。ちまたで信じられている血液型性格診断は、占いの
ディーゼル自動車の排気ガスを、妊娠中のマウスに吸わせると、生まれた子供の小脳にあるプルキンエ細胞の数が少なくなることがわかったそうです(Yahoo News 毎日新聞 )。 記事中では、このプルキンエ細胞の数の減少が自閉症の発症と関連しているのではないかという示唆がなされています。 記事としては、ちょっと先走りすぎているようには思われます。まだ論文になっているわけではないので、詳細はよくわかりませんが。 菅又昌雄・栃木臨床病理研究所長は「プルキンエ細胞の消失などは、精神神経疾患につながる可能性がある。ヒトはマウスに比べ胎盤にある“フィルター”の数が少ないため、ディーゼル排ガスの影響を受けやすいと考えられる。現在、防御方法を研究中だ」と話している。 研究者のコメントはこのような控えめなものです。取材に対して、あるいは学会発表の内容のなかで多少自閉症との関連に触れている部分はあったのでしょう
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