「病気の押し売り」を検証 うつ病が急増しているといわれる。確かに臨床の現場にいる者としても、受診患者は増えている印象がある。ただし、古典的ないし典型的なうつ病が増えたようには思えない。いわゆる非定型うつ病・新型うつ病と称されるタイプだけが目立ち、若い世代に多く、長引く傾向にある。 臨床医の多くは、似たような感触を覚えているだろう。実際、1999年から2005年までの六年間に、うつ病患者は二倍以上に増えている。99年から患者数が急増しているのである。ではその年に何があったのか。 『なぜうつ病の人が増えたのか』の著者は、臨床医としてのごく素朴な疑問から、患者急増の原因について調べ始めたのだった。右の統計も同書による。 うつ病増加の理由として、不況や終身雇用制の撤廃、非正規雇用の増加、グローバル競争の激化等によるストレスと不安の増大、さらには若年者を中心に精神構造の変化などが指摘されてきた。しか
中堅開業臨床心理士が、フォーカシングとカウンセリングと浜崎あゆみと中島みゆきとiPod中心の雑感を徒然なるままに綴る 前と後ろから攻めて3分の2読みましたけど...... もうだいたいのところはつかめました。 2009年10月4日付読売新聞における春日武彦氏による本書の書評は、まるで本書がうつ病と診断されている人について書かれた本であるかのような誤解を与えかねない記述になっているが、本書の実態はそうではない。 この本はあくまでも、単に内気(原題:"Shyness")な人が、特に「社会不安障害」という診断に祭り上げられる過程について告発する意図で書かれたものである。 しかも原著者は精神医学の専門家ではなく、気鋭のジャーナリストですらない。英文学者である。amazonの英語版サイトで星をほとんどつけていない人の酷評ぶりはすさまじい。 「この本は教養課程キャンパスの象牙の塔の中で広まっているよ
病院に(やむを得ず)行くと、ロビーや待合室に黒いスーツにアタッシュケースを抱えた男たちがたたずんでいるのを必ず見かける。 あれが私には死神に見える。製薬会社の営業マン(MD)である。 彼ら個人は仕事のために動いているのではあろうが、究極的には人殺しの手伝いというか、人を殺したり苦しめたりする薬を医者に取り入って使わせる手先であるから、どうしても死神の一味となる。 以前にもブログで何度も製薬会社と医療機関ないし医者、それに厚生労働省との癒着による犯罪行為を取り上げてきた。タミフル、人工授精、リハビリ、花粉症などを例にして、それらが彼ら犯罪トライアングルの仕業であることを述べてきた。 一般大衆が「まさか」と思って信用していることを隠れ蓑にしている。そしてマスゴミなどを使って騙し、裏では人を人と思っていない金儲けに走っている。 そのMDどもがせっせと売り歩く薬(毒)にまた新たな犯罪薬が
精神医学会で最も大きな影響力を持つDSM(精神障害の診断と統計の手引き)。 それを編集するアメリカ精神医学会(American Psychiatric Association)のサイト「DSM-V: The Future Manual」より: A release of the final, approved DSM-V is expected in May 2012. 次の改訂版である『DSM-V』が出るのは2012年2013年5月とのことですが、大きな変革が予定されているようです。 【参照】 「グリージンガーへの回帰?」(lacanianさん、2008年5月18日) DSM-V(2011年*1に発表が予定されている「精神障害の診断と統計の手引き」)が凄いことになっている。 「精神病を脱構築する[Deconstructing Psychosis]」というDSM-V改定のための中間報告が出て
2007年5月10日のThe New York Times に、アメリカのミネソタ州における製薬会社と精神科医、特に児童精神科医との関係についての、長文の記事が掲載されています。 Psychiatrists, Children and Drug Industry’s Role (1) Psychiatrists, Children and Drug Industry’s Role (2) Psychiatrists, Children and Drug Industry’s Role (3) Psychiatrists, Children and Drug Industry’s Role (4) BioTody では、日本語で記事を紹介して下さっています。 薬会社から多額の金銭を受け取っている医師ほど小児への抗精神病薬の処方回数が多い この記事は無料にしていただいていますので、全文を読むこ
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/saisin/20060825ik0a.htm という見出しにすると騙される人が続出するに違いない。 「思春期やせ症」の紹介記事。やせ症って、またアレな名付けだなあ。 ニートな若者のなかに発達障害の疑われる事例が2割以上もみつかってとかっちゅー話で賑わっとるようですが。元記事の見出しの誤記とかは今からツッコんでも遅いだけだが、なんというか、社会が不寛容になっているというのを裏返して言っただけのように見えるな。発達障害→ニートでもその逆でもないのは当然。というより、乱暴にいえばニートも発達障害も「不寛容な社会から弾きだされた状態」に対する呼称のバリエーションと考えられる。 ニートの方はあんまり説明しなくていいだろうからおいといて、発達障害がなぜそう言えるのか。なんとなれば、発達障害という概念じたい近代の産物じゃないのかと
環境問題が続いたので久々に医療のお話でも。この前国会で「メタボリックシンドローム」というものについて面白い質問が出ました。メタボリックシンドロームについてはメタボリックシンドローム撲滅委員会をどうぞ。■メタボリック症候群、本当に危険?民主党議員が指摘(朝日新聞 2006/5/10) 中高年男性の半数が生活習慣病の引き金となる「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」の疑いが強いか、その「予備群」だとする厚生労働省の発表を巡り、10日の衆院厚労委員会で「厚労省の政策はいたずらに国民の不安をあおるものだ」と異論が出た。欧米で、同症候群の診断基準が確立されていないと指摘されていることなどを挙げ、政府の医療改革法案の柱である生活習慣病予防の効果に疑問を投げかけた。 民主党の郡和子議員が質問した。米国糖尿病協会と欧州糖尿病研究協会が昨年、「心血管疾患の危険指標として価値が疑わしい」などと声明を出
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