福島市内に避難してきた原発周辺住民。口からも放射能を防ごうとマスクを着用する人の姿が目立った=16日午後、福島県福島市・あづま総合運動公園(桐山弘太撮影)(写真:産経新聞) 被曝(ひばく)による健康被害には「安定ヨウ素剤」の服用が有効だが、このため原発事故のたび風評が広がる。安定ヨウ素剤は医師の処方が必要となるなど容易に入手できないため、代替品としてヨウ素を含んだものを飲食しようという風評だが、今回はインターネットの書き込みなどがその広がりに一層の拍車を掛けている。 既に明らかになっているように、ヨウ素入りのうがい薬や消毒液「ヨードチンキ」の飲用は、有害成分が多いことから厳禁だ。 「放射線を浴びてしまったら、ヨウ素を含む昆布(こんぶ)とかを摂取すると、良いと聞きました」「特に多くヨウ素を含む食品は『こんぶ』で、とろろ昆布や乾燥昆布で出汁をとったみそ汁などを多めに食べるのが無理のない被曝